第6回WBCで準々決勝敗退となった侍ジャパンが16日、成田空港着のチャーター機で帰国した。午後3時過ぎに着陸を告げるアナウンスが流れると、約30分後に井端弘和監督(50)をはじめソフトバンクの近藤や周東、坂本や佐藤の阪神勢らが続々と到着ロビーに姿を見せた。

 激戦や長距離フライトの疲れ、何より敗退のショックから足取りは重く、選手団の中ほどを歩いた井端監督は口を真一文字に結び、視線を落としたままだった。他の選手たちにも笑顔はなく、表情は硬いままで言葉を発することもなかった。

 2023年大会で優勝した帰国時とは雲泥の差だった。チャーター機には祝福のウオーターシャワーがかけられ、ロビーでは約1200人のファンが出迎えた。花束贈呈などのセレモニーも行われたが、今回はなし。空港側によると、この日集まったファンは「約400人」で、侍戦士たちがロビーの出口までの数十メートルを移動する間は控えめの拍手と声援、カメラのシャッター音に包まれるだけだった。

うつむき加減で空港を後にした井端監督
うつむき加減で空港を後にした井端監督

 また、帰国便が公表されていたわけではないものの、到着予定時刻の2時間前から待機していたファンは20人弱。空港関係者は「敗退したため前回ほど多くは見積もっていなかったが、想像していたより少ない」と話し「最近では『りくりゅうペア』の帰国時よりも少ないくらい」と比較した。

 訪れたファンの一人も「前回は2時間前ですでに3列ほど、100人に近い人だかりはできていたのに」と驚きつつ「負けたから来ないのは違う。選手たちにねぎらいの言葉をかけたい」と温かいまなざしを向けた。

 WBCの日本代表としては歴代最低となる8強止まりという結果に加え、大会前から指摘されていた「Netflix」の国内独占配信による視聴者層の変化も、フィーバーの広がりに少なからず影響したとみられる。

 別のファンは「職場でWBCの話題になる機会は少なかった」とも話し「国民的行事」とも呼ばれた大会の熱気は、前回には遠く及ばなかったようだ。