沢村賞右腕が一発に泣いた。侍ジャパンの伊藤大海投手(28=日本ハム)が14日(日本時間15日)に行われたWBC準々決勝で、4番手として6回から登板。アブレイユ(レッドソックス)に痛恨の逆転3ランを浴び、チームの敗退に直結してしまった。

 この日は直球が140キロ台と精彩を欠き、高めの146キロ直球を思いっきり左翼席に引っ張られた。早期終戦により、日本ハムの新庄剛志監督(54)も開幕ローテを見直す可能性も浮上している。伊藤は昨年11月に開幕投手に指名され、2戦目に内定していた北山も代表でわずか2試合の登板に終わってしまった。

ローテ見直しの可能性を口にした新庄監督
ローテ見直しの可能性を口にした新庄監督

 新庄監督は伊藤が登板する前日14日の時点ですでに「(ローテ再編は)WBCを見届けてから。それで僕が判断する形になる」と示唆。加えてこの日の登板で負ったメンタル面の変化も注視する必要がある。世界一に輝いた2023年大会でも伊藤はいわゆる「WBC後遺症」に悩まされた。それだけに今回はなおさら慎重に判断せざるを得なくなりそうだ。

 新庄監督はこの日行われた巨人とのオープン戦前、グラウンド内でナインの練習を見守っていた最中に伊藤の被弾を知ると表情を一変。思わず頭を抱え、ベンチ裏の奥に消えるとプレーボール直前まで姿を見せなかった。今季「ダントツ優勝」を目指す上で伊藤の存在は不可欠だが、右腕の動向に気が気ではなかったのかもしれない。

 林ヘッドコーチは開幕ローテの再考について「とにかく伊藤、北山に関しては直接会って話をして状態を確認してから。(新庄)監督はすでにSNSで連絡を取っているようなので。伊藤のメンタルケア? そこも帰ってきて姿を見て顔を見てからでしょう」と語るにとどめたが…。

 また、林ヘッドによると伊藤は早ければ18日のDeNAとのオープン戦(エスコン)からチームに合流するという。〝WBCショック〟が開幕ローテも動かすのか、新庄監督の決断が注目される。