侍ジャパンの連覇の夢がついえた。最後の打者・大谷(ドジャース)が遊飛に打ち取られ、選手たちは歓喜のベネズエラ選手をぼう然と見つめるしかなかった。14日(日本時間15日)のベネズエラとの準々決勝(ローンデポ・パーク)は1点リードの6回に4番手の伊藤(日本ハム)がアブレイユに逆転3ランを浴び、8回にも種市のミスで痛恨の失点を許した。打線は初回に大谷の同点弾、3回に森下(阪神)に勝ち越し3ランが飛び出したが、それ以降は追加点が入らず、投手陣が踏ん張り切れなかった。

 井端監督は「気を抜かないようにやったが、(相手は)非常に強かった。力のあるチームだった。ほとんどの投手がストレートを弾き返された。投手は自信を持って出したし、よくやってくれたと思う。やはり各国が力をつけている。負けたという現実はあるので、さらに打つ方は力をつけ、投げる方はストレートで押し、変化球を磨くというところで、3年後に挑んでもらえれば、また日本野球の発展に繋がると思う」と淡々と話した。

 大谷は初回の本塁打だけに抑えられ、4打数1安打1四球、2三振。劣勢でもいつもの涼しい表情を変えず、ナインを鼓舞し続けた。指揮官は「大谷選手が途中から投げるという選択肢はなかった。投げれたなら先発はさせていたかなと思う」と二刀流を否定したうえで「非常に相手投手がいいボールを投げていた。きっちりアウトコースに投げられた。だけど1点取られた後にすぐ追いつくようなホームランを打ってくれたので変わりなくさすがだな、と思います」とねぎらった。

 2023年から代表監督に就任し、今回の区切りを迎え「短期のチーム作りは難しいと感じますけど、来た選手はチームのために何ができるかを考えてくれた。呼んだ選手、来れなかった選手もいますけど、今までありがとうございましたという気持ちでいっぱい」と感謝を口にした。4連勝で1次ラウンドを突破し、勇躍乗り込んだマイアミ初戦で5―8と完敗。侍たちのドラマは無念の幕切れを迎えた。