WBC準々決勝が14日(日本時間15日)にマイアミのローンデポ・パークで行われ、日本代表を率いる井端弘和監督(50)が珍しく感情を大爆発させた。
試合の序盤は先発した山本(ドジャース)が初回の先頭打者弾を含め、3回まで先頭に長打を許す苦しい展開。しかも大谷(ドジャース)のソロで1―1の同点に追いついた初回の攻撃で、二盗を試みた鈴木(カブス)が負傷して途中交代を余儀なくされるなどベンチとしても誤算が相次いだ。
しかし、選手層の厚さも侍ジャパンの強みだ。鈴木に代わって途中出場した森下翔太外野手(25=阪神)がいきなりバットで応えた。1点を追う3回だ。一死一、二塁から佐藤(阪神)の適時二塁打で同点に追いつくと、森下がこの日初めて打席に立ち、相手先発・スアレス(レッドソックス)のチェンジアップをうまく拾い、左翼スタンドへ値千金の勝ち越し3ラン。劣勢を覆す一発に本人はもちろん三塁側ベンチはお祭り騒ぎとなったが、真っ先にグラウンドに飛び出したのは井端監督だった。
森下が打った瞬間、柵越えを確信した井端監督は軽い身のこなしで両手を乗せていたベンチの柵に飛び乗り、そのままグラウンドへ。打球がスタンドに入ったことを確認すると右のこぶしを握って渾身のガッツポーズを決めてみせた。
井端監督といえば冷静沈着で試合中もほとんど表情を変えることはない。しかし、負ければ終わりの一発勝負。不調だった近藤(ソフトバンク)をスタメンから外して出場させた佐藤、そして鈴木のアクシデントで代役出場させた森下が最高の結果を残し、沸き上がる感情を抑えることはできなかったようだ。
指揮官の珍しいシーンにファンもSNS上で「誰かと思ったら井端監督で笑った」「井端最高」「試合中はもっと淡々としてると思ってました」「私が雑音でした 井端監督は名監督です」などと声を上げ、すっかり〝ギャップ〟にやられてしまったようだ。











