待ち受ける〝燃え尽き症候群〟にどう対処すべきか…。WBC2連覇を目指す侍ジャパンが11日に米国フロリダ州マイアミに降り立った。準々決勝(14日=日本時間15日)を迎える井端ジャパンだが、大舞台を戦い抜いた選手たちは大会後に待ち受ける〝もう一つの戦い〟も避けて通れない。
巨人からただ1人代表入りした大勢投手(26)について、阿部監督は「(決勝まで行けば)へろへろになっているよ。精神的に、勝っても負けても」と大会後の精神疲労を懸念している。大勢は守護神として2試合に登板し、8日のオーストラリア戦では3点リードの9回に2本のソロを被弾。冷や汗をかいた。
お世辞にも絶好調とは言えない内容。重圧が責任感をかき立て、大会後の燃え尽き症候群を誘発させる可能性もある。
実際、大勢は2023年大会後にメンタル面で影響があったことを明かしている。本戦前には「一番大事なのはチーム。前に出た時は迷惑をかけたので、絶対に同じことはしてはいけない」と体調面も含め二の舞いを避ける決意を固めていた。
では、こうした事態を避ける〝予防策〟はあるのか。WBCを2大会経験した内海哲也投手コーチは13年大会を述懐しつつ、当時の〝切り替えポイント〟を明かした。
内海コーチは国内で行われた1次ラウンドで中継ぎで2試合に登板し、2回1/3を投げて防御率15・43。サンフランシスコへの移動時に、「アメリカで僕は投げないなと、なんとなく分かるじゃないですか」と悟ると「『シーズンで見返してやろう』と切り替えました。なので燃え尽き症候群にはならなかった」とマインドセットが整ったという。
すると、13年シーズンは13勝と4年連続2桁勝利を達成。日本シリーズで優秀選手賞に選出されるなどWBCの影響を感じさせない活躍を見せた。
自身の選手人生がその後の1年、さらに何年も続くことを意識する冷静さは、勝敗の重みが増す後半戦にこそ求められるのかもしれない。内海コーチは「切り替えは難しくなかったですよ。自分のことが大事だと思っていたので」と断言する。
セットアッパー大勢の存在は巨人のシーズン成績を大きく左右する。今は無心で日本のために腕を振るだけだが、その経験が良い形でチームに還元されることが期待されそうだ。












