〝コミュ強若侍〟が過ごした春は実を結ぶか。巨人の中山礼都外野手(23)が10日のオープン戦・ソフトバンク戦(宇部)に「5番・右翼」で先発出場。2月中旬から侍ジャパンのサポートメンバーとして活動していた中山にとって、この日が一軍実戦への復帰戦となった。
完璧な当たりこそなかったが、6回第3打席で意地を見せた。ヘルナンデスの球を三遊間へ転がすと、一塁へヘッドスライディング。間一髪セーフの内野安打で得点につなげ、阿部監督も「僕は(ヘッスラを)別に禁止していない。打ちたいという気持ちが出ているので、僕はいいと思う」とニッコリだった。
中山は「最近いい結果が出ていない中で、一本もぎ取れたのはよかった」と振り返った一方で、「打てていない打席の内容を見れば『そりゃ打てないよ』という内容。そこは改善していきたい」とも口にした。
侍ジャパンのサポートメンバーに徹しながら、例年とは異なるアドバンテージが中山にはある。それは、大谷をはじめとしたメジャー戦士と過ごした日々だ。中山自身、得た学びについては「秘密に」と詳細を胸の内にしまったものの「充実した時間だった」。その口ぶりからも、かけがえのない経験となったことはうかがえる。
大舞台の空気にのまれ、せっかくの機会を逃す心配も中山にはなさそうだ。入団時から知るチームスタッフは「ルーキー時代にふと2人きりになって、それまであまり話したことがなかったのに、先輩の自分に対してもまるで前から仲が良かったかのようにフラットに話しかけてきた(笑い)。気付けば懐に入ってくるタイプ」と述懐。「(岡本)和真との関係性を見ても、そういう性格だと感じる」とも付け加えた。
実際、日本ハムから新加入の松本とも、侍ジャパン参加による離脱期間がありながら、3月のチーム復帰後にはすでにイジられながら和気あいあいとする姿が見られた。「いつの間に?」と驚くほどの〝コミュ力〟。中山が侍ジャパンで得た学びの真価は、今季の結果で示されることになりそうだ。













