米国代表のサイ・ヤング賞左腕タリク・スクバル投手(29=タイガース)が9日(日本時間10日)、当初の予定どおりチームを離れタイガースに復帰した。

 全国紙「USAトゥデイ」の名物記者ボブ・ナイチンゲール氏は「私はまだそれに納得できていない」と自身のX(旧ツイッター)につづった。

 この日、米国はナ・リーグのサイ・ヤング賞右腕ポール・スキーンズが1次ラウンド・メキシコ戦に先発。4回7奪三振無失点の好投で5―3での3連勝に貢献した。

 左腕も最後まで代表残留を悩んだものの、今オフにFAを迎えることもありシーズンに集中することを選んだ。

 CNNも「大会のあらゆる場面は、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコ、日本、台湾、そしてその他多くの国の選手たちにとって、この大会がいかに大きな意味を持つかを如実に物語っている。涙が流され、喉がかれるほどの悲鳴が上がった。この大会への世界的な情熱は高まるばかりで、このスポーツ界のエリートスターたちは、この熱狂に完全に応えている」と各国の熱狂ぶりを伝えた。

 そのうえで長年の課題である大会期間への問題を提起。「開催時期の関係上、WBCは必ず次のシーズンに向けた準備期間と重なる。大会のルール上、投手は勝利を求めて全力投球することは許されていない。代わりに、けがをしたり、所属プロチームに迷惑をかけたりしないよう、1試合あたりの投球イニング数に制限が設けられている。これは、フラストレーションがたまるし、スクバルのように前半参加、後半参加しないという状況を生み出す。世界屈指の選手たちが一度に30分しかプレーできない状況で(サッカーの)FIFAW杯が開催されることは想像できない」とサッカーW杯と比較し問題点を指摘した。

 続けて「スクバルのようなスター選手たちが、国のために何億ドルものリスクを負う覚悟があるという現実に直面している今、MLBはWBCの日程と開催方法を見直す必要がある。春季キャンプ中に開催するのはこれまでは賢明な解決策だったが、野球界最高の選手たちは、母国に栄光と誇りをもたらすこの大会で全力を尽くすべきだ」と日程変更を求めた。

 具体的に「オールスター休みの代わりに、2週間のトーナメントを夏の真ん中に移すことや、トーナメントを分割し、プール戦をスプリングトレーニング中に、ノックアウトラウンドを夏の後半に行うことを提案する声もある」と代替案を出した。

 あくまでもMLBの「オープン戦」的な役割だったWBCがサッカーW杯クラスの大会に生まれ変われるか注目だ。