中日が24日のヤクルト戦(バンテリン)に6―4でサヨナラ勝ちを果たし、連敗を「6」で止めた。9回裏に1号逆転サヨナラ3ランを放った村松開人内野手(25)は試合後のヒーローインタビューで「なかなか勝てない試合が続いていましたけど、過去は変えられないので、これからやるゲームを勝っていけるように頑張りたいです」。スタンドから大歓声と拍手が送られた。

 試合前の時点で21試合を戦って4勝17敗の借金13。勝率はついに1割台(1割9分)とチームは、これまで経験したことのないような〝どん底〟に落ち込んでいた。それだけに、何とか雰囲気を変えようと首脳陣が動いた。練習が始まる前、井上一樹監督(54)と松中信彦打撃統括コーチ(52)が塩をまきながらグラウンドを一周。早めにグラウンドに出て、アップを始めていた村松も指揮官から胸のあたりに塩をかけてもらったという。

 ベンチには盛り塩が置かれ、ブルペンにも塩がまかれた。それでも9回表が終了した時点で1点のビハインド。ドームに詰めかけた竜党の大部分が7連敗を覚悟した中、飛び出した村松の起死回生弾。清めの塩の効果はバッチリだっただけに、チーム内からも「ここから流れが変わっていけば」「連敗するのだけは避けないといけない」という声があがった。

中日・大島宇一郎オーナー
中日・大島宇一郎オーナー

 この日、試合を観戦した大島宇一郎オーナー(62)は「先は長いんだから。これからこれから」とチームの反転攻勢を期待した。一方の井上監督は「ホームゲームだからじゃなくて、ビジターでもどこの球場でも、ドラゴンズファンはものすごい応援をしてくれている。ドラゴンズのファンの方々に喜びを与える4月になっていないことに責任を感じています」と反省の弁。

 それでも「ただ、選手が必死にやっている部分は認めてほしいし、勝ちに飢えているということも現実です。そこに何かを見い出して、下を向いてばかりではいられないので、進んでいきたいと思います」と続け、前を向いた。

 劇的な幕切れとなったこの日の1勝でドラゴンズは変わることができるか。