今季も王朝継続を狙うドジャースの「独走」に、同じナ・リーグから待ったをかける存在となるのか。ブレーブスへの期待値が一気に高まっている。23日(日本時間24日)時点で18勝8敗、勝率6割9分2厘。全30球団トップの勝率を誇り、ナ・リーグ東地区では2位マーリンズに5・5ゲーム差をつけて首位を堅持している。メッツ、フィリーズが序盤からもたつく中、アトランタだけが明確に抜け出した格好だ。

 23日(同24日)のナショナルズ戦(ワシントン)も7―2で快勝し、2連勝。ここ9戦8勝で、5カード連続勝ち越しも決めた。メジャーデビューとなったJR・リッチー投手(22)が7回2失点、7奪三振と堂々の投球を見せ、オジー・アルビーズ内野手(29)が3安打4打点で援護。単なる勢いではなく、若手と主力が同時に機能するチーム力を見せつけた一戦だった。

 米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が注目したのも、スター偏重ではない勝ち方だ。ブレーブスは年俸総額こそ球界トップ10級ながら、現時点で年俸2500万ドル(約40億円)以上の選手は不在。アレックス・アンソポロスGM(48)は「使える資源には限りがある。問題はどう分配するかだ」と語り、限られた資金を一点集中ではなく、ロースター全体へ配分する編成哲学を示している。

 その厚みが、王者ドジャースへの対抗軸になり得る最大の理由だ。スペンサー・ストライダー投手(27)、スペンサー・シュウェレンバック投手(25)、ハーストン・ウォルドレップ投手(24)を欠きながら、クリス・セール投手(37)、ブライス・エルダー投手(26)、グラント・ホームズ投手(30)、レイナルド・ロペス投手(32)、マルティン・ペレス投手(35)らで先発陣を維持。主力が抜けても崩れない構造がある。

 2025年にポストシーズンを逃した失望は、再設計の燃料になった。大谷翔平投手(31)、山本由伸投手(27)らを擁するドジャースの巨大戦力に対し、ブレーブスは26人全体の厚みで勝負する。3連覇阻止の急先鋒――。その呼び名が、現実味を帯び始めている。