侍ジャパンは3連勝で準々決勝進出を決めたが、存在感を発揮しているのが吉田正尚外野手(32=レッドソックス)だ。8日のオーストラリア戦は大谷翔平(ドジャース)、鈴木誠也(カブス)らが沈黙する中で7回に起死回生の2号2ランを放って逆転勝利を呼び込んだ。

 2試合連発で打率5割と日本で気を吐く吉田をレッドソックスはどう見ているのか。守備不安や手や肩のケガの影響で出場機会が少なく、放出の噂が絶えないが、かといって高額年俸がネックとなってトレードもままならない。米メディア「ON SI」は「WBCの吉田はワールドクラスのスラッガーのように見える。これはボストンで過ごした経験と正反対だ。それに日本代表での彼の役割はレッドソックスよりもはるかに明確だ」と〝別人〟のようだという。

 さらに「ボストンは毎日出場できる外野手が4人いるので吉田がディラン、アンソニーからDHを奪うのは容易ではないだろう。コーラ監督は難しい仕事を抱えている」と伝えたが、吉田の活躍を耳にした指揮官は「そういう選手の起用法は必ず見つかる。素晴らしいのはここに優秀な選手がいるということだ。それをうまく機能させるかどうか、私次第だ。必ず機能させる」と「MLB公式」を通じて自信をのぞかせた。

 ボストンから日本に出発する前、コーラ監督は吉田に「今の調子で頑張って。君の人柄が気に入っている。君は打てる。昨シーズン終盤の君はウチで最高の打者だった」と声をかけて送り出したという。本来の姿を取り戻してきた吉田をうまくチームで生かすことができるか。