1次ラウンドC組で苦境に立たされている韓国は、8日の台湾戦(東京ドーム)で延長10回タイブレークの末に4―5で惜敗。前夜の日本戦に続く痛恨の連敗を喫した。
試合後、責任を背負い込み人目をはばからず号泣した主軸の金慧成(キム・ヘソン)内野手(27)の姿は、敗戦の悲劇とともに大きな反響を呼んでいる。そんな韓国の至宝と侍ジャパンの絶対的存在である大谷翔平(31)には、ドジャースのチームメイトという関係性以上に意外な共通点が存在するという。
大谷はここまで今大会3試合で打率5割5分6厘、2本塁打、6打点と異次元の数字を残し、期待通りの快進撃を続けている。対するヘソンは打率1割台と打撃不振にあえぎながらも7日の日本戦で意地の2ランを放ち、この日の台湾戦でも足で好機を演出するなど随所で高いポテンシャルを証明している。
日韓を代表するスター2人の共通点について、韓国球界関係者は興味深い事実を明かす。ヘソンの性格を「穏やかで誠実な好青年。韓国国民が彼に抱く信頼感は、日本のファンが大谷に寄せる感情に近い」と評した上で、その私生活における徹底した自制心についても指摘した。
同関係者によれば、ヘソンは食生活に関して驚異的なストイックさを貫いているとのこと。食事には人一倍のこだわりを持ち、炭酸飲料は一切口にしない。たとえ要人との会食の場であっても周囲に流されることなく酒は一滴も飲まず、ひたすら野菜スティックを食べて過ごすのが日常だというのだ。
この「野球一筋」を貫く姿勢は、まさに大谷そのものである。大谷もまた、プロ入り当初から宴席への参加を極力控え、メジャー移籍後も徹底した栄養管理と自己研さんを積み重ねてきたことで知られている。誘惑を断ち切り、自らの肉体とパフォーマンスに全神経を注ぐそのストイックさは、日米の球界から等しく高い評価を得ている。
くしくも名門ドジャースでともにプレーすることとなった日韓の至宝。台湾戦で見せたヘソンの涙は、それだけ野球に対して真摯であることの裏返しでもあるだろう。はるかなる高みへと到達した2人の天才を支えているのは、類いまれなる才能以上に、鋼のような強い自制心なのかもしれない。












