天国から地獄へ叩き落とされた。台湾は6日の日本戦(東京ドーム)に0―13で7回コールド負け。5日のオーストラリア戦に続き連敗を喫し、1次ラウンド突破は絶望的となった。

 日本の強力打線を相手に、完全なワンサイドゲームを強いられた。初回こそ無死二塁のピンチを抑えて無失点スタートとした台湾代表だったが、2回には大谷に満塁弾を浴びるなど一挙10失点と大炎上。続く3回にも岡本の適時打などからさらに3点を失い点差は拡大…。まさかの惨劇にベンチの曾豪駒監督(46)も目に涙を浮かべながら耐え忍ぶほかなかった。

 その後も一矢報いることはできないまま、規定により7回終了時点で1安打無得点でコールド負けが決定。曾豪駒監督は試合後の会見で「監督としてこうした顔を皆さんにお見せするのは望むものではない」と謝罪すると、「どのような状況でも最前線に立ち、このような失敗も私が一身に背負わなければならない。選手たちはみんな全力を尽くし、そしていいプレーをしようとしていた。どうか選手たちのことは責めないでほしい、すべての責任は私にあります」と力なく語った。

 2024年のプレミア12で初優勝を飾り、WBSCの世界ランキングでも日本に次いで2位に躍り出た台湾。今大会では初戦からスタンドを埋め尽くすほどの現地ファンが訪れるなど、空前の〝TAIWAN フィーバー〟が巻き起こっていたが、期待は一転して球史に残る「悪夢」に…。

 台湾球界関係者もこの日の敗戦を受け「台湾では目も当てられないほどの批判が監督やチームに向けられている。怒りを通り越したあきれの声すらも少なくはなく、いまだかつてないほどの大炎上状態です」と地元ファンのフラストレーションは最高潮に達していることを告白。さらには「曾豪駒監督は今年から古巣でもある楽天モンキーズの監督に就任したばかりということもありますし、今大会の結果も踏まえた上で、代表監督の今後の去就については不透明になっていると言わざるを得ない状況です」と分析した。

 主力の負傷離脱など度重なるアクシデントに苦しみながら悪戦苦闘を続ける台湾。史上最大規模の応援は風向きを変え、厳しい「向かい風」となりそうだ。