たった一振りで、試合の行方は決まった。侍ジャパンが6日、WBC1次ラウンドC組・台湾戦(東京ドーム)で13―0と大勝し、コールド勝利。初陣を見事に飾った。
文句なしのヒーローは大谷翔平(31=ドジャース)だ。「1番・DH」として先発出場し、先制の満塁アーチを含む4打数3安打5打点と痛烈過ぎるインパクトを残した。大差がついたことで7回の第5打席で代打を送られ、途中交代。フル出場でなくとも十分過ぎる豪打爆発は相手の台湾の戦意を奪い去るだけでなく、翌7日に直接対決を控える隣国・韓国にまで絶望的な衝撃を走らせた。
圧巻だったのは、2回一死満塁で迎えた第2打席だ。右翼席へ突き刺さる推定飛距離130メートルの先制の特大グランドスラム。この日は初回の二塁打、2回に打者一巡後の適時打を含め3安打5打点と驚異的なパフォーマンスを披露した。特にこの満塁弾の打球速度は時速180キロを超え、仕上がりはまさに「怪物」そのものだ。
この異次元の強打に、韓国メディアは一斉に悲鳴を上げた。朝鮮日報は「日本野球の〝心臓部〟大谷が台湾を壊滅させた」と報じ、2回だけで10点を奪った日本の攻撃力に警戒を通り越して「脱帽」するトーンでその実力を認めている。
また、韓国ポータルサイト「Daum」は大谷の独壇場を「ショータイム」と称えつつ、韓国代表チームに「非常事態」を宣言。日本が序盤の大量リードによって主力投手を温存する余裕を得たことに「最悪のシナリオだ」と強い危機感を露わにした。
韓国の柳志炫(リュ・ジヒョン)監督(43)にとって、侍ジャパンの中心選手・大谷をいかに封じるかは極めて困難な難題だ。さらに大敗を喫した台湾が次戦の韓国戦(8日)に主力級の投手を次々と投入する「背水の陣」を敷くことも予想され、文字通り二重の苦境に立たされている。
ディフェンディングチャンピオンの風格を初陣から見せつけた侍ジャパン。その中心で圧倒的な輝きを放つ大谷のバットが、宿敵・韓国に強烈なプレッシャーを突きつけている。












