第98回選抜高校野球大会(3月19日から13日間=甲子園球場)の組み合わせ抽選会が6日、大阪市内で行われ、出場32校の激突の構図が固まった。開会式の選手宣誓は、全校主将による抽選の結果、北照(北海道)の手代森煌斗(てしろもり・きらと)主将に決定。順調に日程が消化されれば、31日に決勝が行われる。今大会は横浜(神奈川)の織田翔希、昨夏覇者・沖縄尚学の末吉良丞、山梨学院の菰田陽生ら、ドラフト候補の投手〝BIG3〟に注目が集中。群雄割拠の戦いを制し、紫紺の優勝旗を手にするのはどこか。
大会連覇を狙う本命は、MLBからも熱視線を浴びる〝世代ナンバーワン投手〟織田(3年)を擁する横浜だ。最速152キロの直球と驚異の制球力を誇る本格派右腕は、昨年の甲子園で6勝をマーク。初めて背番号「1」を背負い、第2日に実力校・神村学園(鹿児島)との初戦に臨む。新チームも公式戦22勝1敗2分けと盤石で、小野、池田、江坂(いずれも3年)ら経験豊富なクリーンアップの破壊力も大会屈指だ。
今大会で最も過酷なサバイバルが予想されるのが、昨秋の各地区王者が一カ所に集結した「最激戦エリア」だろう。ここには、明治神宮大会を制した九州国際大付(福岡)を筆頭に、関東王者の山梨学院、近畿覇者の神戸国際大付(兵庫)、北海道王者の北照らがひしめき合う。
特に注目は大会4日目の第1試合、神宮大会決勝の再現となる九州国際大付対神戸国際大付だ。九州国際大付は、神宮Vの原動力となった主軸の牟礼翔(3年)が不祥事による出場停止で今大会のメンバーから外れているが、楠城祐介監督は「全員で束になって戦うだけ」と結束を強調する。対する神戸国際大付もリベンジに燃えており、序盤戦最大の山場となる。
同じブロックの第3試合には、194センチの大型二刀流・菰田(3年)を擁する山梨学院が登場。初戦の相手、長崎日大(長崎)も九州大会決勝で九州国際大付を土俵際まで追い詰めた実力校で、一戦必勝の緊張感が漂う。他にも専大松戸(千葉)や近江(滋賀)、大垣日大(岐阜)といった常連校が名を連ねており、ベスト4進出をかけた争いはかつてない高密度なものになる。
一方、夏春連覇に挑む沖縄尚学は、大会初日の開幕戦で古豪・帝京(東京)と激突する。エース左腕・末吉(3年)は、U―18日本代表を経験して精神的にも成熟。150キロの剛球に加え、冬場に磨いた球質の向上で相手打線をねじ伏せる構えだ。今大会から導入されるDH制を戦略にどう組み込むかが、打線の援護を引き出す鍵となる。
関西勢では、4年ぶりの王座奪還を目指す大阪桐蔭が不気味な存在だ。プロ注目の右腕・吉岡(3年)と大型左腕・川本(2年)の二枚看板は強力。秋に露呈した守備の課題をどこまで克服できているかが、名門復活への絶対条件となる。
さらに21世紀枠で出場する長崎西、高知農らの挑戦や、4季連続出場の花巻東(岩手)など、実力校が虎視眈々と頂点を狙う。北の大地から届く宣誓の声を合図に、聖地での熱い戦いが幕を開ける。











