3日、日経平均株価は前日比1800円近くの下落となった。2025年4月以降、調整らしい調整を挟まず上昇を続けてきた日経平均だが、今回の下落が本格調整と呼べるものになるには、少なくとも日経平均が26週移動平均線に接近する瞬間が求められる。
株式相場は、どんな強気相場でもある程度株価の調整を挟むことによって買いのエネルギーをためる時期が必要だ。相場格言の「遠くの戦争は買い」通りになるかは、もう少し状況を見極めなくてはならないだろう。3日時点で26週移動平均線は5万1000円を割り込んだ水準。ここは、押し目買い出動のタイミングを見極めたいところだ。
今週は、これまで取り上げてきた国策関連の中から、好業績などを背景に株価下落が押し目買いの好機となる銘柄をピックアップしていきたい。
まずは、自動車や船舶用エンジンの軸受けメタル最大手の大同メタル工業(7245=1156円)。当欄で「造船関連」として取り上げた25年6月10日時点の株価(591円)から、同年10月下旬には1327円まで2・2倍以上に上昇し、その後は1000円割れまで調整した。しかし、年明け以降は再び騰勢を強めている。
3日に大手経済紙が「中国の船舶向けやデータセンターの非常電源向け需要に対応するため、軸受けを3割増産する」と報道。株価が再び1000円に接近するようなタイミングがあれば、まさに押し目買いの好機と言えそうだ。
昨年12月に「対米投資」関連で取り上げた三菱HCキャピタル(8593=1473円)は業績絶好調。2月13日発表の26年3月期の第三四半期決算の時点で売上高が通期予想を追い抜いたものの、業績の上方修正には踏み切らなかった。今後も対米投資を背景に引き続き好調が予想されるため、調整局面到来なら絶好の拾い場となるだろう。同じく対米投資関連として取り上げ、業績好調の正興電機製作所(6653=2547円)は、今後も日立向けの拡大が見込まれることを考えると、会社側の26年12月期の業績見通しはかなり保守的と言えそうだ。
発電所の建設やメンテナンスを手掛ける東京エネシス(1945=1869円)は、原発向け工事などが順調に拡大。昨年、データセンター向け需要に対応するため「変電工事部」を新設するなど株価材料が増えた一方、株価はいまだ1000円台後半、PBR(株価純資産倍率)1倍割れと評価不足の感が強く、もみ合い後の上放れに期待。(株価は3日終値)












