高市早苗首相は10日に行われた衆議院法務委員会に出席。昨年10月の自民党総裁選をめぐり、自身の陣営が、他の候補者を〝誹謗中傷動画〟作成していたとされる「週刊文春」報道に関する質問を受けた。

 IT会社代表の松井健氏は共同通信社のオンライン取材に対し、総裁選で高市首相を当選させる目的で小泉進次郎防衛相を「操り人形」などと批評する動画を生成人工知能(AI)ソフトで作成し投稿したと証言している。

 中道改革連合の西村智奈美氏は「誹謗中傷動画作成疑惑に関する先週の同僚の質問にお答えしていただいていないものがありますので何点か確認させてください」と切り出した。

「週刊文春に掲載され、現在、無料公開されている音声記録につきまして発言者が総理の公設第一秘書である木下氏、本人であるか否か、木下氏本人に確認を取っていただいた、そのご答弁をお願いします」と問うた。

 これに高市首相は「秘書本人に音声を確認させましたところ、自分の声を似ているように思うが、編集され、発言が細切れになっていることから、内容も含め、(似ているか)確信は持てないということ」と答えた。

「そして昨年、信頼される方から紹介を受けた企業とのグループオンライン会議に参加し、そこで国民の声を広く聞くために検討をしているという企画の紹介を聞いたことがあるということでございました」と、自身の秘書が会議に参加していたことを認めた。

 西村氏は「週刊現代」が掲載した記事に関して触れ、「5日ですね、総理は国会答弁で4月3日付の回答については『内容が事実と違う』と述べられましたけど、具体的にどの部分が事実と異なるのか」と質問した。

 高市首相は「これは改めて秘書に確認したところ、週刊現代に引用されている4月3日付の回答については高市事務所から回答した内容であるということでしたので、その点は訂正します」と述べた。

 しかし、なぜ今回のようなことが起きたか。

「6月5日の予算委員会での答弁に先立ちまして当日未明、深夜から朝にかけて秘書に電話を続け、未明にようやくでましたので確認した。その際、秘書は自宅で就寝中でもあり、手元に回答文がなかったです。私が電話で回答文の一部が引用された週刊誌の記事を読み上げて確認をした。2か月も前の回答文であり、もともと会議について詳細に覚えていなかったこともあって、ごく一部抜き出したところを私が読み上げたものですから、回答した内容と違うと、勘違いをしたということで説明がございました」と高市首相は説明した。