高市早苗首相の陣営が自民党総裁選や衆院選で他陣営へのネガティブキャンペーン動画を作成、拡散していた疑惑で、高市首相が苦しい答弁を繰り返している。週刊誌側が一斉に〝情報公開〟に踏み切り、包囲網は固まりつつある。
暗号資産「SANAE TOKEN(サナエトークン)」を発端にネガキャン動画疑惑にも発展している騒動で、高市首相は動画を作成したと主張するneu社の松井健氏と自身の秘書は「会ったことはない」「やりとりを確認できない」と否定してきた。
先週、週刊文春が松井氏と秘書との音声を公開しても「本人かどうか判断するのは難しい」と主張すれば、以前に秘書が松井氏とのやりとりを認めていた週刊現代への回答にも「内容が事実と違う」と打ち消しに入った。これに週刊現代側は7日、反論し、秘書から送られた過去の回答書をウエブ上で公開に踏み切った。文春も有料版限定だった音声の一部を無料公開した。
サナエトークン騒動で平謝りしていた起業家の溝口勇児氏も内情を語り始めた。5日配信されたYouTubeチャンネル「ReHacQ―リハック―」に生出演し、トークン騒動で高市事務所側への説明不足を改めて謝罪。「高市さんのことを応援しているし、国会で追及されることを望んでいない」としたうえで、高市氏の秘書を「国士」と尊敬していることを明かした。
高市陣営が松井氏との関係をかたくなに否定していることには「クリティカルなウソだと思っていない」と擁護したものの、「暴露しようとか絶対ない。そんなダサい生き方はしたくない。でもすべてを失ったらやりますよ。僕を逮捕するようなことがあったらすべてを失う」と、まだ表に出ていない秘書とのやりとりの証拠を暗ににおわせた。
野党は松井氏や秘書の参考人招致を要求している。自民党が多数を占める衆院では無理だが、参院では可能性を残している。
また、7日の共同通信は松井氏のインタビュー記事を配信。松井氏と高市事務所秘書との携帯電話のやり取りを入手し、使われた電話番号が秘書のものと確認したという。通常国会の会期は来月17日までで、時間は短いが、ほかにも新たな証言や物証が出てくれば、国会は荒れることになりそうだ。












