阪神は韓国代表とのWBC強化試合(京セラドーム)に3―3で引き分け。藤川球児監督(45)は注目選手にも挙げた韓国の主将イ・ジョンフ(李政厚=27、ジャイアンツ)に脱帽した。

 イ・ジョンフは初回、阪神先発・才木から先制点につながる中前打、さらには3回にも左前打を放った。WBC本番に向け順調な仕上がりを見せた韓国代表主将。火の玉指揮官も「コンタクトするときの打球音というか、さすがの強さだなという風に感じましたね。センター前、それからレフト前、どちらも素晴らしい反応だったというのが非常に印象的。ウチの打者も見習うべきところが多い打者だなと思いました」と絶賛した。

 9回は一死一、二塁から小幡が二ゴロ。挟殺プレーの間に二走・小野寺が本塁を狙ったが、韓国守備陣は落ち着いて対処しタッチアウトとなり、サヨナラ勝利とはならなかった。虎将は「この代表チームでもうすぐ本戦が始まるというところで言えば、チームプレーっていうところの連携がこれまでよりも非常に取れてるチームのようには感じました」と相手守備の完成度を評価した。

 虎の打撃陣は5番以降に前川、中川、高寺を並べるなど若虎中心の布陣。2点ビハインドの2回には6番・中川の四球から好機をつくり一挙3点を奪った。虎の指揮官は「胸を借りるつもりでタイガースの若い選手たちを5番以降起用していましたが。非常にキャンプから力強く立ち上がってきた選手たちが、いいパフォーマンスを見せた素晴らしいイニングでしたね」とニンマリ。

 また阪神先発・才木浩人投手(27)は3回5安打2失点も5三振を奪う力強い投球を披露した。藤川監督は「立ち上がりは韓国の代表チームが非常にコンタクト率高く来ていましたが。2イニング目以降、ピッチングとしてコンビネーションが入り出して彼らしいところが見えてきたので。日本のプロ野球の開幕を迎える側としては非常に心強い今日のゲームに感じました」とうなずいていた。

 巨人との開幕戦(27日、東京ドーム)まで1か月を切った中で、確かな収穫が詰まった一戦となった。

中前打を放ったイ・ジョンフ
中前打を放ったイ・ジョンフ