二刀流スーパースターを取り逃がした〝屈辱のナイトメア〟は、まだトラウマとしてこびり付いているのかもしれない。ドジャース専門メディア「ドジャースウェイ」は、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督(46)の最新コメントを引き合いに球団側が今もなおドジャースと大谷翔平投手(31)に対する「心残り」を念頭に置いていると報じた。
同メディアによれば、2023年オフに大谷がエンゼルスからFAになった際、争奪戦の勝者はドジャースとなった一方でトロント行きが現実味を帯びた瞬間も「確かにあった」という。だが最終的に大谷はドジャーブルーを選び、超大型契約で「史上空前の獲得合戦」に決着をつけた。ある米メディア記者によって「大谷がトロント行きの飛行機に乗った」と誤情報が発せられるなどブルージェイズ側にとっては、球団とファンが一体となって振り回された「激動の一幕」であり、あれから2年が経過した今も悪夢から解放され切っていない――というのが同メディアの見立てだ。
その余韻が、岡本和真内野手(29)の加入という新しい話題にも影を落としているという。シュナイダー監督は岡本に言及する過程で、かつて敗れた大谷争奪戦に触れると同時に皮肉めいた言い回しも交えた。
13日(日本時間14日)にブルージェイズのキャンプ地・フロリダ州グレンデールに岡本が到着したかどうか、報道陣から質問を受けた同監督は「私が知っているのは、彼が4時にこの建物に到着する予定だということだけ。以前飛行機を追跡した時は、私にとってあまり良い結果にならなかった」とコメント。前記した2年前の「大谷誤情報」には、シュナイダー監督もいまだ悩まされていることをうかがわせた。チームとしては岡本という新戦力を迎えながらも「大谷の件」が完全には〝過去形〟になり切っていないことを示す場面だったというわけだ。
同記事はさらに、ドジャースがフィールド上のみならず今オフの補強でも圧倒的な存在感を示し、他球団に反発や警戒感が広がっているとも指摘。ブルージェイズは大谷の獲得失敗から立て直しを図り、別の大型投資に舵を切ったとしながらも「あの時、二刀流スーパースターをカナダ行きの飛行機に乗せられなかった悔い」は消えていないとも論じた。
岡本加入で新しいストーリーを描きたいトロントにとって、大谷は「過去の出来事」ではなく「永遠の屈辱」として残り続けるのか。昨年のワールドシリーズでも雌雄を決しながら結局敗れたドジャースの背中を追うほど、大谷の幻影は濃くなっていくのかもしれない。












