【イタリア・リビーニョ12日発】〝好奇心〟が強さの要因だ。ミラノ・コルティナ五輪のフリースタイルスキー男子モーグル決勝(リビーニョ・エアリアル・モーグルパーク)が行われ、堀島行真(28=トヨタ自動車)が83・44点で銅メダルを獲得した。2大会連続で表彰台に立った日本のエースは、試行錯誤を繰り返しながらレベルアップ。15日のデュアルモーグルでは、今度こそ男子モーグル界初の金メダル獲得を果たす構えだ。
全てを出し尽くした。上位8人による決勝2回目は、コーク1440で逆転を狙った。体の軸を斜めに4回転する大技を決めて渾身のガッツポーズ。金メダルのクーパー・ウッズ(オーストラリア)、銀メダルでW杯通算100勝のミカエル・キングズベリー(カナダ)に僅差で敗れたが「メダルがなければ『4年間やってきたことが何だったのか』となる。最低ラインだったので、まずは良かった」と安堵の表情を浮かべた。
エースの意地で2大会連続の銅メダルを死守した堀島は、一昨年からノルウェーに拠点を変更。現在は通年で雪上練習をする環境が整うも、以前は雪がない夏場の練習方法を模索していた。体操や飛び込み、フィギュアスケートに取り組むこともあった。「今ある環境の中で雪がない、だけどどうするべきかというところの中で戦っていた」。他競技で空中での感覚を養ってエアの動きに生かすなど、貪欲に進化を目指していた。
スポーツ以外では、けん玉が特技の一つ。モーグルには関係ないように見えるが、さまざまな物事に挑戦することがプラスに働いている。「例えば掃除が趣味だとしたら掃除をやることで心がきれいになる。心がきれいだとスタートに立った時に、スッとしたスタートができる。自分がいいと思えばそれはプラスになる。科学的ではないし、全部プラシーボ効果だと思っているけど、全部(モーグルに)生きていると思えばそうなる」との持論を明かす。
今の自分に必要なものを考え、実行へ移す。ノルウェーで練習するようになったのは「五輪で勝ちたいから」との思いで決断した。
この日は目標の金メダルを逃したが、デュアルモーグルは今大会から採用された新種目でリベンジの機会がすぐにやってくる。「すごくいいチャンスだと思う。スピードの次元が一段階上がるので、足、目、体の動きがついてくるかが大事。相手が隣で滑っているので、どう向かっていくか」。常識にとらわれることなく、自らの道を突き進むのがエースたるゆえん。次こそ金メダルへの道を切り開く。











