ノルディックスキー複合男子で五輪3大会連続メダルの渡部暁斗さんが8日にオンラインで取材に応じ、2030年フランス・アルプス五輪で同競技が除外されたことについて胸中を明かした。
国際オリンピック委員会は7日、ルディックスキー複合の除外を決定。1924年の第1回から行われてきた一方で、普及、人気の観点などが問題視されていた。渡部さんは「非常に残念のひと言。正直な自分の気持ちは本当に悲しさと悔しさと、行き場のない怒りが湧き上がっている」と肩を落とした。
2006年トリノ五輪を皮切りに、26年ミラノ・コルティナ五輪まで6大会に連続出場。通算4個(銀2個、銅2個)のメダルを獲得した渡部さんは、五輪の偉大さを肌で感じてきた。かつては「五輪がなくても実力は証明できると思ってやっていた」というが「れわれのようなマイナースポーツ、プロスポーツとして注目を浴びることが少ない」と吐露。4年に一度の祭典で話題となることが重要な要素だった。
冬季競技は特性上、強豪国や人気のある地域に偏りのあるケースも多い。それだけに「なんで自分たちの競技なんだろうとは思った。理由を挙げられて除外となったが、小さい差だと思う。理由に当てはまる冬季競技は多い。環境が限られていて、どの国の人も分け隔てなくできるわけではない。なぜ複合だけが除外になったのかという疑問が頭から消えない」と声を詰まらせた。
30年フランス・アルプス五輪の夢は断たれたものの、34年五輪で復活する可能性もある。「五輪スポーツでなくなるのは現実問題、サポート、注目度が少なくなる。複合がなくなるわけではないが、規模は小さくなる。かなり厳しい道になると思う」との見解を語った。












