ロシアフィギュアスケート界の重鎮タチアナ・タラソワ氏が、米国とロシアによる全面対抗戦の開催をブチ上げた。

 ロシアはウクライナ侵攻により国際大会からの排除が続いており、復帰への見通しは立っていない。そうした状況の中、浅田真央など数々の名スケーターを指導したことで知られるタラソワ氏が仰天構想を明らかにした。

 ロシアメディア「スポーツ24」は「ロシアと米国の選手が出場する大会の開催について、次のように意見を述べた」としてタラソワ氏の主張を報じた。

「私たちは以前、フィギュアスケートでロシアと米国の対抗戦を開催したことがある。現在でも、そのような大会が開催できると想像できる。米国チーム対ロシアチームの素晴らしい大会になるでしょう。どちらが勝つかは言いたくないが、試合は非常に興味深いものになるはずだ」と熱弁を振るった。

 具体的な開催方式にも言及。「こうした大会は、我が国でもアメリカでも開催すべきです。まず1年目はこちらで、翌年はあちらで。これは、我々の選手たちの成長にとって非常に有益でしょう」と強調。ロシアではミラノ・コルティナ五輪に個人の中立選手(AIN)として参加したアデリア・ペトロシャンのほか、最近復帰したばかりの2022年北京五輪でドーピング違反となったカミラ・ワリエワや、同女子銀メダルで出産を経て復帰したアレクサンドラ・トルソワなどが存在感を増しており、新旧女王をそろえてきそうだ。

「(アリサ)リュウや(イリア)マリニンといった選手たちは、魅力的ではないのでしょうか? マリニンと滑ることは誰にとっても楽しいはずですし、リュウにとっても、少なくとも気分は明るくなるはずです」と米国側にもメリットがあると強調。現在国際大会に出場していないロシアの実力者たちとの対決は大きな注目を集め、選手たちにとっても研鑽の場になるというわけだ。

「ロシアとアメリカのフィギュアスケート対抗戦があれば、私はとてもうれしい。それは非常に興味深いものになるでしょう。ロシアでもアメリカでも、観客はこぞってこの大会を見に来るはずです。今すぐ開催すべきですね」と猛プッシュ。タラソワ氏はフィギュアスケート界に豊富な人脈を有し、米国側にもコネクションがあるだけに電撃開催も決して夢物語ではなさそうだ。

 夢の米露対抗戦でスター選手たちの競演となるのか楽しみだ。