新たな旅立ちの弟へ、兄からエールだ。バレーボールのSVリーグ男子チャンピオンシップ(CS)決勝第3戦(17日、神奈川・横浜アリーナ)、レギュラーシーズン(RS)1位のサントリーは同2位の大阪Bに0―3で敗戦。通算成績1勝2敗で連覇を逃し、今季限りでチームを退団する高橋藍(24)は大粒の涙を流した。

 一昨年にサントリーに電撃加入した藍は、2季にわたって兄・塁(26)と同じチームでプレー。京都・東山高時代以来の共闘について「一緒にできる環境は最高に楽しい」と語る一方、今季限りでの退団を決断。来季はポーランド1部の強豪ルブリンに移籍する見通しだ。

 この日は兄弟でのラストゲームだったが、藍は序盤からリズムをつかめない。チームも劣勢の展開が続き、有終の美を飾ることができなかった。「このチームを勝たせたかった。勝負どころでのサーブやアタックは、クオリティーを上げていかないといけない」と悔しさをにじませた。

 今後、兄と弟は再び別チームでボールを追いかけることになる。塁は「応援する気持ちはどこのチームに行こうが変わらないし、引退後も変わらない。そこはバックアップしていきたい」と宣言。藍は新たな世界へ足を踏み入れるが「常に謙虚というところは、小学校の頃からずっと監督にも言われていた。兄弟の中で絶対に重要にしているところなので、そこも変わっていない。これからも変わらずに頑張っていきたい」とお互いの活躍を誓った。

 どんな環境下でも兄弟の絆は不変。ともに夢へ向かって走り続ける。