頼れるリーダーの存在は絶大だ。バレーボールのSVリーグ男子チャンピオンシップ(CS)決勝第3戦(17日、神奈川・横浜アリーナ)、レギュラーシーズン(RS)2位の大阪Bが同1位のサントリーに3―0で勝利。通算成績2勝1敗で初優勝を飾った。

 第3セットのマッチポイントを握った場面。サーブを担ったのは、エースの西田有志(26)だった。「ああいう展開で回ってくるんだな」と、サービスエースを決めて勝負あり。昨夏から肉体改造に励むなど、貪欲にレベルアップを目指してきたサウスポーの目には涙が光った。「優勝という形になったからこそ、なんかやってきて良かったなと。自分なりに報われた」と感慨に浸った。

 プレー面はもちろん、精神的支柱としてもチームをけん引してきた。エバデダン・ラリー(25)は「キャプテンシーあふれる存在。特に僕らが苦しい時に、絶対に声を出してくれるのが西田さん。自分のプレーが悪くても、チームのことを最優先に考えてくれる選手」と厚い信頼を置く。伝え方も端的で「ちゃんと準備しよう、リカバリーしようなど、集中すべきところで短くバンと言われる」と的確なワードでチームメートを鼓舞してきた。

 昨季届かなった頂点の座を奪取。試合後には喜びを分かち合ったが、西田にとっては通過点にすぎない。「まだ僕は行けると思う。1回優勝したからオッケーというわけじゃないと思う。一人ひとりがもっともっと自分を磨ける部分はたくさんある」。ロサンゼルス五輪でのメダル獲得へ、チームとしても個人としても、引き続き鍛錬を積んでいく。