ドジャースのミゲール・ロハス内野手(36)は4日(日本時間5日)に米マルチメディア「ファウルテリトリー」に出演し、「保険問題」へのやるせなさを告白した。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にベネズエラ代表として出場意思を示していたが、保険が承認されずに辞退した。

 MLBはメジャー40人枠に入っている選手がWBCに出場する場合、保険契約することを義務付けている。大会中のケガによりシーズン中に欠場した場合、欠場分の選手の給料は保険会社が支払う。故障や負傷歴を審査するのだが、今大会から「37歳以上は対象外」が追加された。そのため、WBC開幕直前の2月24日に37歳になるロハスは承認されなかったのだ。

 ロハスは「正直、ただただ混乱している。今年に入るまで、こんな問題があるとは知らなかった」と吐露。ケガと保険が結びつくこと自体は理解しつつも、こう悔しさをにじませた。

「ここ数年は健康で、2024年にヒップのスポーツヘルニアのケアをした以外、ケガで試合を欠場したことはない。それなのに、開幕まで1か月という直前に『37歳以上は保険をかけられない』と聞かされた。あまりにも遅く、もう何もできなかった。正直フラストレーションを感じている」

 今季限りでの引退を表明しているロハスは1年550万ドル(約8億6000万円)でドジャースと契約。「僕はただ、国のために最後に一度プレーしたかっただけ。もしケガをしても受け入れるつもりだった」と心境を説明。「保険なしでの出場をドジャースが認めないのは理解できる。僕に何かあったらその損失を取り戻せないから。でも、僕は高額契約でもないし、引退予定なのは皆知っている。もしこれからも、選手が参加しづらくなるようなルールを作り続けるなら、この大会自体、先はないと思う」と疑問を投げかけた。

 また、選手会が代替保険探しに協力的だったことを明かしながらも、「問題が表面化したのが遅すぎた。もし37歳以上が問題になるなら、もっと前に知らせるべきだった。去年の時点で『この年齢の選手は特別な書類(HIPAA)を出す必要がある』と伝えてくれれば、別の保険会社を探す時間があった。でも現実は、全てが遅すぎて、結局『許可は下りない』と言われただけだった」と説明した。

 せめて、もう少し早く通達を受けていれば…。「これは僕だけの問題ではない。これからの選手たちのために戦っている」。同じ悲劇が繰り返されぬよう、ロハスは声を上げ続ける。