将来的なメジャー挑戦を公言する虎の主砲にとって、次のWBCは実力以上に〝姿勢〟が問われる舞台になりそうだ。阪神の沖縄・宜野座キャンプは4日、第1クール最終日を迎えた。本塁打、打点と昨季打撃2冠に輝いた佐藤輝明内野手(26)は、早出特訓やフリー打撃で汗を流し「しっかり動けてるんで、今のところはいいかなと思います」と順調な仕上がりを強調した。

 3月には自身初出場となる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も控える。ポスティングシステムを利用した将来的なメジャー挑戦への意向を示す中で、世界のトップ選手と相まみえる大舞台。「小さい頃から憧れだったので、(メンバーに選ばれて)すごくうれしかったです」と笑顔を見せた。

 キャンプでは三塁だけでなく外野練習にも取り組み、「内野も外野も。出番があるかもしれないので、しっかり準備したい」と複数ポジションでの起用も視野に入れる。

 この日は臨時コーチを務めた糸井嘉男スペシャルアンバサダー(44)から「1番大谷、2番佐藤」と期待される場面もあったが、「いや、まあそうなればいいなとは思いますけど…」と控えめに反応。打順についても「もう何番でもいいです。出れたらいいな、と思ってます」と語るにとどめた。

 一方で、アマチュア時代から佐藤をよく知る関係者はメジャー志向の観点から強気の姿勢を求めた。「井端監督がどう使うかは分からないですけど、(ホワイトソックスの)村上選手を押しのけてでもスタメンで出るくらいの気持ちがなかったら、メジャーでやっていくのは正直難しいですよ」と指摘。「特に本人がアメリカに行きたいという気持ちがあるんであれば、今回選んでいただけたこと自体感謝だと思いますし。強気で臨んで頑張ってほしいですね」と背中を押した。

 MLBを見据えるからこそ求められる負けん気の強い姿勢。WBCという夢舞台は、佐藤にとって実力だけでなく覚悟を示す場にもなりそうだ。