2026年シーズンに臨むドジャースの先発陣は、今のところ盤石のようだ。米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」によれば、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長(49)が今オフ、自軍の投手戦力について「これまで見てきた中で、間違いなく最高で、最も層が厚い先発ローテーションだ」と語り、これ以上ない自信を口にしたという。

 今オフにカイル・タッカー外野手(29)を加えた豪華野手陣、エドウィン・ディアス投手(31)も補強した盤石のブルペン。その中でフリードマン編成本部長が「特別」と強調したのが、先発ローテーションだ。層の厚さ、才能の質、そして選択肢の多さ。いずれもメジャー屈指と自負する。

 もっとも、その中心を担うはずの大谷翔平投手(31)、山本由伸投手(27)はWBC出場により春季キャンプの多くを欠く見通しのため、開幕からフル稼働とはいかない可能性が高い。6人制やハイブリッドローテーションも視野に入れ、慎重な運用が前提となる。

今季はドジャース浮沈のカギを握りそうな佐々木朗希
今季はドジャース浮沈のカギを握りそうな佐々木朗希

 最大の「ワイルドカード」と位置づけられているのが、佐々木朗希投手(24)だ。昨季は右肩の故障で出遅れたものの、終盤にはリリーフとして存在感を示した。球団は依然として先発としての将来性を高く評価しており、課題は「健康」と「投球の再現性」。NPB時代に武器としたフォーシームとスプリットの2球種を、より高い精度で操れるかが鍵となる。

 一方で、不安材料もはっきりしている。想定される先発ローテーションの中で昨季30試合以上先発し、負傷者リスト(IL)入りを免れたのは山本のみ。ブレーク・スネル投手(33)らも含め、故障のリスクは常につきまとう。だからこそ、開幕後の3、4月は特に投球数管理を徹底する構えだ。

 保険として控えるのが、エメット・シーハン投手(26)やギャビン・ストーン投手(27)、リバー・ライアン投手(27)ら若手勢。フリードマン編成本部長は「才能は明らか」とし、誰が〝非常事態の切り札〟になるかを注視している。

「史上最強」の呼び声と「紙一重」の現実――。この先発ローテーションがフリードマン編成本部長の言う通り「最高傑作」になるか否かは選手個々の才能や能力だけではなく、やはり健康と忍耐が最大のカギを握っている。