もはや〝異次元レベル〟ということなのかもしれない。ドジャース・大谷翔平投手(31)がロサンゼルスにもたらしたのは、勝利だけでなく〝ケタ違いの富〟だった。日米メディアのみならず、スペイン紙「マルカ」(米国版)も、大谷の「経済的パワー」に驚きを隠していない。
同紙は「大谷の加入は単なる補強ではなく、新時代の幕開け」と表現。2023年オフに大谷とドジャースが締結した10年総額7億ドル(約1077億円)という史上空前の契約は当初、球団経営への負担を懸念する声もあったが、結果は真逆だった。すでに周知の事実として、大谷は年俸7000万ドル(約107億6700万円)のうち大半を後払いとする異例の契約形態を自ら提案。これによりドジャースは資金繰りの自由度を確保し、戦力補強を一気に加速させた。
実際にドジャースは翌24年オフにスネル、佐々木ら市場の大物を獲得し、FAとなったテオスカー・ヘルナンデスとの再契約に踏み切るなどロースターを強化。さらに今オフにはMLB屈指のストッパーであるディアス、そして強打者タッカーまで獲得する〝黄金補強ループ〟を完成させた。
数字はさらに衝撃的だ。米スポーツデータメディア「スポルティコ」の分析によれば、ドジャースの年間収益は大谷の加入後に約2億ドル(約307億6700万円)増加し、球団収益は10億ドル(約1538億円)の大台を突破。スポンサー事業においても、他球団を大きく引き離す水準に到達したという。
前出の「マルカ」は、地元紙「カリフォルニア・ポスト」が「大谷の存在そのものが、リーグ内に経済格差を生んでいる」とやや皮肉交じりに指摘していることにも触れ「つまり大谷を獲得したドジャースが〝勝者〟になったという何よりの証」と結論付けている。
グラウンド外で生まれた巨額のキャッシュフローが、再びスター獲得へと循環する――。欧州メディアが驚がくしたのは、この〝自己増殖型モデル〟だ。大谷は、もはや単なるスーパースターではない。ドジャースにとっては、勝利と収益を同時にもたらす「最強の経営資源」なのである。












