2月6日に開幕する2026年ミラノ・コルティナ五輪での活躍を期待されるのが、フィギュアスケート男子で22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(22=オリエンタルバイオ・中京大)と、女子で同銅メダルの坂本花織(25=シスメックス)だ。世界一を目指す戦いを前に、名城大経済学部の加藤真也教授を中心に「ダブルエースが金メダルを獲得した際の経済効果」を調査。〝破格〟の数字が飛び出した。
加藤教授は自身が教える山口大経済学部のゼミ生4人、久留米大経済学部の学生3人と協力して(1)凱旋パレード(2)アイスショー(3)メディア主演の3点を軸に分析した。
(1)凱旋パレードは開催費用を900万円、参加者数は06年トリノ五輪女子金メダルの荒川静香さんの凱旋パレード時と同様の7・3万人と推測。3割を県外のファンと想定し、そのうちの65%(1万4300人)を宿泊者数とした。グッズ費は2500円のTシャツと2000円のラバーハンドを来場者の3割が購入。人件費や寄付金なども踏まえると約1億3000万円と試算された。
(2)アイスショーは鍵山と坂本が金メダルを獲得後1年以内に、2人を中心とした形で2日間にわたって開催すると想定。参加者は19年の観光庁のデータを参考に5000人と設定した。チケット代は「フレンズ・オン・アイス」の金額に当てはめ、約9億8000万円となった。さらに凱旋パレードと同じく3割の参加者がグッズを購入。会場費、人件費、光熱費、協賛金も合わせると、約14億円に及んだ。
(3)のメディア出演は坂本と鍵山に対し、年間CM5本、番組50本、講演5本のオファーがあったと仮定。収入はそれぞれ1本当たり、CMが2000万円、番組が10万円、講演が30万円と見立てて計算すると、2億1300万円となった。
さらに、凱旋パレード、アイスショーの観光消費総額約8億6000万円など、目に見えるお金の動きまで合算すると、合計で約26・8億円もの経済効果を生み出すことが分かった。
一連の調査について加藤教授は「金メダルを獲得すると、企業やスポンサーからの期待が高まる。金メダリストの演技を一目見ようと全国から多くの観客が集まることで、周辺の商業施設や宿泊施設を利用し、地域経済に波及的な恩恵をもたらすと考えられる」と指摘。当調査のリーダーを務めた河合悠太さん(山口大2年)は「日本経済を元気にするだけではなく、フィギュアスケート界全体の発展にもつながるのでは」と語った。
金メダルの可能性を秘めるダブルエースのパフォーマンスは、日本列島に一大フィーバーを巻き起こす可能性を秘めているようだ。












