ソフトバンクと今季から5年契約を締結した周東佑京外野手(29)は、新シーズンの目標に「全試合出場」を掲げる。出来高を含め総額20億円超(推定)の大型契約を結んだ29歳。「余裕を持ちたくない。1年目だから、まだ先があるとかは思いたくない。契約が始まる今年1年がすごく大事だと思っている。周りの目もある。〝5年契約しているからこんな感じか〟と思われるのもイヤ」と、とりわけ2026年シーズンへの鼻息は荒い。

 3年連続の盗塁王を獲得し、ゴールデン・グラブ賞の常連となり、打撃開眼で球界を代表するリードオフマンに成長。揺るぎない信頼を得て、大型契約を勝ち取ったが、慢心することはない。143試合フルイニング出場を誓うあたりが、使命感の強い男らしい。

 周東の2026年は2大会連続の世界一を目指すWBCから始まる。この大会で身にまとう戦闘服に「慢心することなく、さらに上を目指す」という強い思いが込められている。

 前回大会は尊敬する先輩・柳田悠岐の思いも背負って「9」をつけたが、今回選んだのは「20」。投手がつけることが多い番号を選択した理由はなぜなのか――。

「自分にとっても特別な一年になる。WBCもあるし、ホークスと5年契約を締結した大事な1年目。今年はWBCから始まるんで、そこから初心に返ってプレーしようと思って。小さい時に野球を始めて最初にもらった番号で、初心に返るという意味です」

 自らを「現状に満足したくないというのをずっと持ち続けてきた」と、野心家とも分析する周東。立身出世の新たなターンに入る2026年、見慣れない背番号20には周東らしい思いが詰まっている。