「世界のスポーツの顔」となったドジャースの大谷翔平投手(31)が、来年グラウンドから姿を消すかもしれないと、地元紙が警鐘を鳴らしている。ロサンゼルス・タイムズ紙は14日(日本時間15日)、米スポーツビジネスメディア「スポルティコ」が同日に発表した「世界で最も稼いだアスリートランキング」を紹介。給料収入ではサッカーポルトガル代表FWDのクリスチアーノ・ロナウド(40=アルナスル)が2億6000万ドル(約412億円)でトップに立ち、スポンサー収入では推定1億ドル(約158億円)の大谷が全競技で1位だったと伝えた。
同紙は「大谷がスポーツの顔となった」と評価した。その一方で、その輝きとは真逆に、野球界には不透明な現実も横たわっていると指摘した。「野球にとってこのタイミングは最高、あるいは最悪かもしれない」
2か月前には劇的なワールドシリーズが世界的な注目を集め、2か月後にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕。連覇を目指す大谷を中心とした侍ジャパンと前回大会の決勝で敗れた米国代表のガチンコ対決が注目され、野球人気はかつてない高まりを見せつつある。
しかし同紙は「今から11か月後には、MLBの労使協定(CBA)が期限を迎える」と指摘。複数の米メディアはサラリーキャップ制導入を求めるオーナー側とそれに反対する選手会が対立する。オーナー側のロックアウトに選手会がストライキで対抗すると見ている。「2027年シーズンは開催自体が危ぶまれ、『世界のスポーツの顔』も、日程の一部、あるいはシーズンそのものとともに姿を消す可能性がある」と懸念を示した。
1994年のストライキは8月12日から翌95年4月2日までの232日間にわたった。ワールドシリーズが中止となり、開幕もずれ込んだ。多くのファンが離れ、野球人気低迷の引き金になった。21年から22年にかけてのロックアウトでは試合中止はなかったが、開幕が4月7日に延期され、多くの批判を浴びた。
27年の大谷は投打とも絶頂期だ。そのプレーが見られないとすれば世界の野球ファンにとってこれ以上の不幸はない。












