米国・WWEの〝キング・オブ・ストロングスタイル〟中邑真輔(45)が、惜しくもUS王座奪還に失敗した。

 昨年10月に〝ウェイワード・サムライ〟から素顔に戻って復帰。当時のUS王者サミ・ゼインにオープンチャレンジで挑み4度目の同ベルト奪取に手をかけたが、ソロ・シコア率いるMFTに乱入され、ベルトを奪えなかった。その後はMFTとの抗争を経て、先週のスマックダウンではMFTのタマ・トンガに絡むなど新たな動きを見せていた。

 ドイツ・ベルリンで行われた9日(日本時間10日)のスマックダウンでは、イリヤ・ドラグノフを破ってUS王者になったカーメロ・ヘイズ(31)が、オープンチャレンジで挑戦者を募った。入場テーマ「ザ・ライジング・サン」が流れると、ベルリンの観衆は大合唱で日本の〝キング・オブ・ストロングスタイル〟を迎え入れた。

 オープンチャレンジで名勝負を連発してきたUS王座戦らしく、序盤からヒートアップ。王者のカーメロがスピード感あふれる立体技を仕掛ければ、中邑も得意の打撃で対抗。カーメロの左ヒザにキックを打ち込むと、ロープを使ってドラゴンスクリュー連発からグラウンド式のドラゴンスクリュー。続けて、ストロングスタイル伝統の逆エビ固めで左ヒザを締め上げた。

 徹底した左ヒザ攻撃からキックを叩き込み、「カモーン!」と雄たけびを上げて挑発。中邑のペースとなったが、小兵ながら王者も粘り強い。DDTの連発で逆襲し譲らず、カウンターの応酬から激しい攻防となる。中邑はコーナーから宙づりになったカーメロにスライディングキックを見舞うが、かわされてコーナーポストに誤爆。だがコーナーからのスプラッシュを回避して、ヒザ十字固めでまたも左ヒザを痛めつける。

 これはロープに逃げられるも、ライダーキックからこん身のランドスライドで叩きつけた。中邑はコーナーでたぎって、キンシャサ弾で突っ込んだ。ここで王者がカウンターのスーパーキックを叩き込むも、挑戦者はコーナー上のカーメロにヒザ蹴りをぶち込むと、コーナー上段から飛んでニーアタックを見舞った。

 大チャンス到来に、再びキンシャサを発射。ところが…王者はファーストフォーティーエイト(変型コードブレイカー)で迎撃。驚異的なカウンター技を浴びた中邑は、必殺のナッシングバットネット(ダイビングレッグドロップ)をくらって3カウントを聞いた。

 大激戦もあと一歩で王座奪還ならず。それでも自信過剰のカーメロから握手を求められた。中邑も応じると、王者は何と中邑の両手を握り、深々と頭を下げた。最大限のリスペクトを示された中邑は、カーメロの手を上げて防衛に成功した王者をたたえていた。

 この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。