ソフトバンクを退団し、日本ハムへ移籍した有原航平投手(33)の流出劇が新たな循環を生むかもしれない。
パ・リーグ連覇と日本一奪回を果たしたホークスにとっても2年連続の最多勝、在籍3年間で38勝、478回1/3に登板した右腕の不在は当然痛手。だが、小久保監督が5日に「(先発候補は)180イニング投げられるチャンスが出てくる。1人がそれをできるかは別にして、有原がいれば確実に埋まっているところが空く」と語ったように、新たなサイクルで先発陣が活性化される側面もある。大津、松本晴に前田悠や前田純などの若きスターターや新たに加入した徐若熙らがその座を狙う構図だ。
そして、チャンス拡大の波は先発だけでなく、救援陣にも及ぶかもしれない。昨季の有原が6回持たずに降板したのはわずか2度。イニング数もリーグ2位の「175回」で有原の登板試合ではリリーフ陣の出番も少なかった。
小久保監督は「中6が当たり前ではない」と先発陣の状況によっては「中5日ローテ」の可能性にも言及している。その場合、先発は球数を制限するなどの必要性もあり、救援陣の登板機会が増えることが想定される。そのため、指揮官も「(リリーフが)正直、今の枚数では足りない。中継ぎの負担は増えるので。それでも経験を積める選手が増えるメリットはある」と話していた。
2025年シーズンは藤井―松本裕―杉山が盤石の勝ちパターンを形成。あまりの強力布陣に、若手投手の一人からは「あの牙城に割って入るのはなかなか…」との声も上がるほどだった。
26年も同じ布陣になるとは限らないが、昨季は本調子ではなかったヘルナンデスや開幕時に守護神を務めたオスナも控える。大きな戦力を失った鷹陣営だが、飛躍を狙う多くの救援投手たちが芽吹くには絶好の土壌が広がっている。












