ソフトバンクの小久保裕紀監督(54)が5日、日本ハムへ移籍した有原航平投手(33)にエールを送った。

 この日、みずほペイペイドームを訪れて報道対応。契約満了に伴う自由契約で退団した有原から報告を受けたことを明かした上で「お世話になりました、と。移籍してきた時が最初、(自身が指揮していた)二軍やったんでね。そこからの関係だったんで。開幕投手も2年連続で務めて、最多勝。当然、戦力としては痛いのは当たり前ですけど、自分の野球人生を歩む中で決断したこと。『胸張って行ってください』と言いました」と、新天地へ活躍の場を移す右腕を送り出した。

 それでも同一リーグのライバル球団で、ホークスのリーグ3連覇阻止に燃える日本ハムへの移籍。率直に「痛い」と語る流出も、新たなサイクルの始まりに希望を見出している。3年間で38勝、直近2年の平均投球イニングは180イニングに迫る実績。ゆえに「(先発候補は)180イニング投げられるチャンスが出てくる。1人がそれをできるかは別にして、有原がいれば確実に埋まっているところが空くわけなので」と競争激化を歓迎した。

 その上で「投手もやっぱり使って、投げて、うまくなる人もいる。なかなか投手の場合はそこの我慢はできなかった。野手は昨年みたいに主力がケガした時に出し続けてうまくなった選手がいる。投手もそういう枠で起用する選手が増えるかもしれない。大いにこのオフはトレーニングに励んでほしい」と力強いメッセージを送った。絶対的な存在がいれば、使いたくなるし、使わざるを得ない。いないからこそ、腹をくくれる側面もある。「有原流出」を俯瞰し、新シーズンへの構想を膨らませた。