パ・リーグ3連覇を狙うソフトバンクが着々と戦力整備を進めている。今オフ最大ターゲットに挙げてきた台湾・味全ドラゴンズの徐若熙投手(シュー・ルオシー=25)に続き、阪神を自由契約になっていたジョン・デュプランティエ投手(31)の獲得を決定的にして、補強ポイントの先発強化を遂行。フロントの過不足ない動きが際立っている。

 投手中心の守り勝つ野球で常勝を立て直したホークス。V3へ先発陣の安定こそが命綱だ。今オフは3年契約が満了して自由契約となった有原航平投手(33)が米再挑戦の意志を持ち、国内を含めた他球団への移籍の可能性が高まっている。残留交渉を継続しているが、流出への備えは必須。3年間で38勝を挙げた右腕の穴を埋めるとなれば並大抵のことではないが、迅速に戦力を確保して次善の策を講じた形だ。

 今季パ・リーグMVPに輝いたリバン・モイネロ投手(30)が来季から日本人選手扱いとなる。球団はエース左腕が外国人枠から外れることを念頭に今オフの補強戦略を早々に立案。メジャー球団が熱視線を注いだ徐若熙と、年間を通してローテーションを守れる実績十分の新助っ人をリストアップしていた。

 後者については、まず前DeNAのアンソニー・ケイ投手(30)が「先発確約のメジャー契約」がかなわなかった場合に備え、水面下で積極的にアプローチ。ケイのホワイトソックス入りが濃厚となった段階で、デュプランティエの獲得に注力した。来日1年目の阪神で6勝3敗、防御率1・39をマークした右腕に関しては、日本シリーズでホークス打線が2回途中7得点と粉砕したが、裏を返せば獲得調査の精度の高さを物語っていた。長所も短所も知り尽くしているだけに、鷹での飛躍を後押しできそうだ。

 今季から城島健司CBO(49)が編成トップに着任。1月にDeNA、5月に巨人とのトレードをまとめ、オフも抜かりなく補強を進めている。隙を見せないとばかりに、後方支援も盤石だ。