【もう一つの〝プロレス大賞〟~敢闘賞編~】今月17日に発表された2025年度プロレス大賞の敢闘賞はSareee(29)が受賞したが、今年のプロレス界を沸かせたさまざまな選手が候補に名を連ねた。ドラゴンゲートのシュン・スカイウォーカーもその一人だ。

 シュンは7月YAMATOを破り、2年6か月ぶりに団体最高峰のオープン・ザ・ドリームゲート王座を戴冠。8月には菊田円を相手に失冠したものの爪痕を残した。またノア10月の両国国技館大会、11月の新日本プロレスの極悪軍「ハウス・オブ・トーチャー」の特別興行に参戦するなど、他団体でも大きなインパクトを残した。

 選考委員の一人は「いろんな団体を取材をするが、シュンは気がつけばいる。重要な物語の要点を任されているのに、キャラは一貫していて全部で役割を果たす。マスクマンで表情も出せないのに客も沸かせて、マイクも所属団体の選手よりもすごい」と評していた。

 取材に応じたシュンは「その評価はおおむね正しい」としながらも、ノミネートに関しては「そういう見方をするんだという感じ、特に感情はない」と冷静な返答。

 しかし、上谷沙弥(スターダム)が受賞したMVPには言及し「上谷沙弥氏が選ばれたのは、昨今の世相や時代の流れによるものではなく、おそらく性差なく純粋にリング内外の活動が届いているかという点において最も優れていて、東スポがプロレス史において考える評価軸と最も一致していたから」と分析。「商業的なプロレスをしている人間と、それを利用して金を稼ぐメディアとの関係性においては間違いなく大賞だったんじゃないかな」とたたえた。

 今年の活躍を語る上で、OZAWAとの出会いは外せない。ノア10月の両国大会では欠場中かつ〝改心〟中のOZAWAの背中を押して反則攻撃を誘発。これがきっかけかどうかは不明だが、その後OZAWAの改心期間は終了した。シュンは「結果としてあの瞬間が、彼の最終的な決断の大きな要因になった。個人的な気持ちは置いておいて、プロレス界全体の利益を考えたら大きな貢献だった」と振り返った。

 来年に向けては「プロレス大賞を選定する東京スポーツ新聞社が望むようなプロレスラーには残念ながらなれないし、なるべきではない」とキッパリ。「長期的に考えて、プロレスという競技を大衆向けと〝共生〟させるのは、堕落の道を選ぶことと同義。今後も東京スポーツが同じような姿勢を貫くのであれば、シュン・スカイウォーカーが大賞に上がることはないだろうし、大賞ひいては組織の存続自体もかなり怪しいんじゃないか?」と含みを持たせた。

〝天空歩人〟は来年どんな道を進んでいくのだろうか。