ヤンキースがストーブリーグで不気味なまでの沈黙を貫き、批判が相次いでいる。

 東の名門球団が最後にワールドシリーズ(WS)を制したのは2009年。昨年はドジャースとの頂上決戦で涙をのみ、今年はブルージェイズとの地区シリーズで敗退した。来年こそ17年ぶりの王座奪還が至上命令となるが、目立った補強はなし。今季29本塁打、98打点でオフにFAとなったコディ・ベリンジャー外野手(30)との再契約が「最優先事項」と伝えられるが、すでにクリスマスとなり、新年の足音も聞こえてきている。

 ヤンキースではアーロン・ジャッジ外野手(33)がまさに絶頂期。今季も2年連続3度目のリーグMVPに輝き、ナ・リーグの大谷翔平投手(31=ドジャース)とともに米球界の顔として君臨し続けている。だが、16年にメジャーデビューしたジャッジにWSの優勝経験はない。

 ヤンキースで21年までプレーしたクリント・フレイジャー(31)は23日(日本時間24日)、自身のユーチューブチャンネルで静観を決め込む球団を皮肉交じりにやゆした。

「ヤンキースの計画は、2025年のチームをそのまま2026年にコピー&ペーストすることのようだ。なぜなら、彼らはあのチームが優れていると本気で信じているからだ。確かにあのチームは強かったが、欠陥があった。もし最大の戦略が前シーズンと同じチームをそのままコピー&ペーストし、新シーズンに入ると決めたとしたら。しかもそこにコディ・ベリンジャーがいないとしたら…」

 ベリンジャーの再契約が実現しなければ、〝コピペ〟どころかマイナスになってしまう。米メディア「エッセンシャリー・スポーツ」は24日(同25日)、球団の動きの鈍さを憂いながら「ジャッジの全盛期を台無しにしようとしている」と今後のキャリアを危惧し、苦言を並べ立てた。

「この手法には、またしてもアーロン・ジャッジの絶好のシーズンを無駄にする要素がすべてそろっている」「ベリンジャーを固定せず、走塁の問題に対処せず、救援陣も強化せずにどうやって機能させるのか?」「ジャッジはキャリアを終える前に、またもや優勝のチャンスを逃すことになるのではないかという気がし始めている」

 ニューヨークの熱烈なヤンキースファンから常にWS優勝を求められる伝統球団は、今後どんな動きを見せるのか。