満面の笑みがあふれ出た。カーリングの2026年ミラノ・コルティナ五輪最終予選6日目(10日=日本時間11日、カナダ・ケロウナ)、女子プレーオフ第1戦が行われ、日本代表のフォルティウスはノルウェーに6―5で勝利。日本女子勢として8大会連続の五輪切符を勝ち取った。

 5―5で迎えた最終第10エンド(E)はノルウェーの最終投がミスとなり、フォルティウスの石がナンバー1となった。勝利が決まると、歓喜の輪が出来上がった。スキップ・吉村紗也香は「ものすごくうれしい。このメンバーで五輪の出場権を勝ち取れてうれしい気持ち。準備してきたことがしっかり出せた大会。総力戦でつかみ取った勝利だと思う」と声を弾ませた。

 その吉村は常呂高(北海道)時代の10年バンクーバー五輪から大舞台を目指してきた。しかし、過去4度の挑戦はいずれもあと一歩のところで涙をのんだ。22年北京五輪は日本代表決定戦でロコ・ソラーレ(LS)に惜敗。スポンサー企業との契約が打ち切られるなどの困難に見舞われるも「ずっと目指してきた場所」と夢を追い続けてきた。

 23年12月には第1子男児を出産した。ママさんカーラーとして活躍した船山弓枝コーチら、周囲のサポートを受けながら、出産から2か月後に氷上練習を再開すると、24年8月に復帰。「本当にこの4年間はあっという間だった。つらい時期をこのメンバーで乗り越えてきた。みんなで五輪に行く気持ちを持っていた。それを持ち続けて4年間かけて準備してきた」と頬を緩めた。

 北京五輪はLSが銀メダルを獲得。スキップ・藤沢五月らの活躍で日本列島が熱狂に包まれたが、まだ五輪で頂点に立った日本のチームはいない。「五輪金メダルに向かってこのチームで準備をして、いいパフォーマンスをできたら。五輪で強くなった姿を見せたい」。次なる目標の実現へ、物語はまだ序章に過ぎない。