中日のドラフト1位・中西聖輝投手(21=青山学院大)がプロとしての第一歩を踏み出した。10日に名古屋市内で行われた新人入団会見で「ケガすることなく息の長い選手になりたい。1年目は大事なスタート。やってきたことを全力でアピールして一試合でも多くチームのために投げられるようにしたい」と述べ、プロでの目標を語った。

 背番号は星野、山田、落合監督時代にエースとして活躍した川上憲伸氏と同じ「11」に決定。「(川上さんは)熱い投手だと思うので自分も熱い気持ちで勝ちに執着したいです」と燃えている。

 川上氏は入団1年目(1998年)に14勝6敗、防御率2・57の成績で新人王に輝いた。そうした背景もあって球団内では中西に対し、投手として川上氏以来となる新人王への期待も高まっている。川上氏の現役時代をよく知るスカウト関係者は「とにかく変化球の精度がいい。フォークもスライダーもいいし縦割れのカーブも投げられる。全球種、勝負球になるものを持っている」と中西を高く評価。「持ってるポテンシャルは憲伸とそん色ない。智弁和歌山、青学を日本一に導いた勝ち切れる投手だし、完投能力もある。打者に向かっていく姿勢はすばらしいし、マウンド上で自分の弱みは見せない。普通にローテーションで回れば2桁勝てる力はあるし新人王の可能性も十分あるんじゃないか」と分析した。

 来季の中日先発陣は高橋宏、金丸の同学年コンビが中心になると見られており、1学年下の中西もローテーションの一角に加われば一気に世代交代が実現する。「(今季11勝を挙げた)大野におんぶにだっこではなく、この年代が充実してくれば面白い」(前出関係者)。

 明治神宮大会決勝(11月19日)で立命館大を相手に17奪三振の完封劇を披露した大学No.1右腕の加入は、ドラゴンズ逆襲のきっかけとなるか――。