新日本プロレス9日福岡大会「ワールドタッグリーグ」Bブロック公式戦でIWGPタッグ王者の「ノックアウト・ブラザーズ(K.O.B)」ことYuto―Ice(28)、OSKAR(27)組が海野翔太(28)、上村優也(31)組から4勝目。同ブロック1位で準決勝(12日、鹿児島)に進出した。今年8月の凱旋帰国から短期間でタッグの顔となった2人の野望とは――。
勝ったチームの突破が決まる天王山は、ともに感情むき出しの大激闘となった。猛攻にさらされたOSKARが海野にSecond Chapterを狙われるもIceが阻止してAMBITION(正拳突き)を一閃。そのままK.O.B(合体式ツームストーンパイルドライバー)で3カウントを奪った。
Bブロックは勝ち点8で4チームが並んで全公式戦が終了。対象3チームすべてに勝利しているK.O.Bは1位突破が決定し、準決勝では辻陽太、ゲイブ・キッド組と対戦する。
WTL優勝チームは翌年1月4日東京ドーム大会でのIWGPタッグ王座挑戦が通例だったが、王者組が制すれば挑戦者を指名する権利も出てくる。Iceは「ドームとかはぶっちゃけどうでもいい。場所は関係ないんで。ただこのタイトル持った状態で優勝すれば、強いヤツとカネが必然的に寄ってくると思うし、そういう意味で優勝したい」と持論を展開した。
若きタッグ王者の目標は、ベルトの価値向上だ。OSKARは「これまでタッグがシングルに行くためのベルトのように扱われてきたけど、俺たちが持っているからには下に見られたくない。東京ドームでもニューイヤーダッシュ(来年1月5日、大田区)でも、いつでもどこでもタイトルマッチをやりたいし、タッグ王座戦が主要な大会のメインイベントになるようにしていく」と力強く宣言する。
2023年大会の毘沙門(後藤洋央紀&YOSHI―HASHI)以来となる王者組としてのWTL制覇は、そのための第一歩だ。Iceは「俺らが持っているからあのベルトに挑戦したいと言わせる状況に変えていきたいね。NEVERだったら石井(智宏)とか、インターコンチだったら中邑(真輔)とか、ベルトに価値をつけるのは、今まで巻いてきた人間、もしくはカネ。IWGPタッグはそういうイメージがないよね。カネになるって思われてなかったというか、そういうタッグチームが今までいなかったと思うね」と不敵に言い放った。
「棚橋(弘至)もオカダ(カズチカ)も中邑もカネになったから、巻いてるタイトルがメインになったじゃない。俺らの存在がカネになれば、IWGPタッグもそうなっていくと思うんで」(Ice)。光が当たってこなかったタッグ王座に輝きを取り戻すため、K.O.Bが新たな象徴となる。













