「NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD」は26日に都内で開催され、阪神・佐藤輝明内野手(26)がセ・リーグの最優秀選手賞(MVP)を初受賞した。虎党が待ちわびた〝テルの覚醒〟。大学時代の恩師が成長を感じた場面を明かしつつ、将来的なMLB挑戦も見据えてさらなる発奮を促した。

 今季は40本塁打、102打点で打撃2冠に輝き、チームのリーグ制覇に大きく貢献。ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞、さらには最優秀選手賞とタイトル総なめの1年に「本当にいい1年になったんじゃないですかね。目標としていたホームランのタイトルも取れましたし、よくできたんじゃないかなと思います」と胸を張った。

 この日は黒の蝶ネクタイ、ビシッと決めた漆黒のタキシードと完璧なコーデで登場。〝球界の頂点〟に立った男らしく「授賞式はタキシードですよ。みんなもっと着たらいいのにと思いますけどね。みんなスーツだから」と笑った。

 そんな虎の背番号8の活躍に近畿大時代の恩師・田中秀昌氏(68)は、「今季はやってくれると思っていましたけどね。入団5年目で培ってきたものが花が咲きつつあるのかな」としみじみ。「3月の東京ドーム(ドジャース戦)で軽く当てただけでホームランになって、いい形でシーズンに入れたと思うしね。攻守で質が上がりましたよね」と技術面での進化も感じ取っていた。

 さらには〝人としての変化〟にも目を細める。昨季まで「既読無視が普通だった」というLINEが「5月には翌日に返ってくるようになって。優勝やGG賞と節目で送っていましたが、すぐ返ってくるようになりましたね」と驚いた様子。「常識というか当たり前のことですけどね」としつつ「成長してるなと感じましたね」と笑顔で話した。

 しかし将来的なMLB挑戦に話が及ぶと「僕、まだ早いんちゃうかなあと」。続けて「イチロー、福留、鈴木誠也にしろ別格やったからね…。162試合やって移動って大変ですよ。球の質もかわってくるし、それに対応していかないといけないからね」と4年間寄り添ってきた指導者だからこそ、さらなる発奮を促していた。

 プロ5年目でのMVP受賞は、あくまでも真の主砲への第一歩。虎の背番号8は、ここからさらに輝きを増していくはずだ。