新日本プロレス25日福島大会の「ワールドタッグリーグ(WTL)」Bブロック公式戦で、高橋ヒロム(35)、デビッド・フィンレー(32)組が棚橋弘至(49)、エル・ファンタズモ(39)組を下し、開幕2連勝を飾った。異色タッグでの頂点を狙うヒロムは、来年1月4日東京ドーム大会でのIWGPタッグ王座(現王者はYuto―Ice&OSKAR)挑戦のみならず、異例の〝タイトルマッチ2連戦〟プランを明かした。

 パートナーのフィンレーによってやたらと敵軍に投げつけられたヒロムは、結果的にトぺ・スイシーダのような形で棚橋に激突し、分断に成功。最後はファンタズモと首固めの応酬を繰り広げていたフィンレーをアシストし、チームに勝利をもたらした。

 昨年大会は内藤哲也との師弟タッグで優勝。今年はフィンレーとの異色コンビで臨むヒロムは、取材に対し「(パートナーの)乱暴さはすさまじいけど、手応えはありますね。むしろ一番いいタッグなんじゃないかなと。師弟タッグを? 超えましたね」と言い切る。

 なお、内藤は社長を務める会社が〝倒産〟すると報じられたが「『めちゃめちゃ心配してますよ!』ってLINEしたら『盛りさん(注・ヒロムのこと)の頑固さがうつりました』って来たんです。よく分からないけど、ある意味、自分を貫き通したってことじゃないですか? 後悔がないならいいと思いますし、内藤さんは大丈夫ですよ」と、師弟のやり取りを明かした。

リング上のデビッド・フィンレー(左)から、場外の棚橋弘至(右)に投げつけられる高橋ヒロム
リング上のデビッド・フィンレー(左)から、場外の棚橋弘至(右)に投げつけられる高橋ヒロム

 そもそも人の心配をしている場合でもない。ヒロムは「この時点で、高橋ヒロムのカードが東京ドームに組まれていない。これは大問題かなと。反抗期でノアに行っていたのと、アピール不足という部分もあるので、これは完全に自分の責任ですね。こうなったからには、実力で勝ち取らないといけないです」と現状に危機感。来年1・4ドームの本戦出場のために、WTL制覇を義務付けている。

 さらに優勝したあかつきには、チームのセコンド・外道とIWGPジュニアタッグ王座(現王者はDOUKI&SHO)に挑戦する青写真を描いている。外道とは先シリーズの「スーパージュニアタッグリーグ(SJTL)」に出場し、わずか1勝止まりに終わっていたのだが…。

「もう言ったら、3人で組んでるようなものなので。『1+1+1=1』みたいな感じです。俺とフィンレーが優勝したら、俺とげどぴっぴ(外道)の勝利でもあるし、SJTLを優勝したのとほぼ同じ価値なのかなと。東京ドームでIWGPジュニアの選手権がないのもさみしいなと思っていたので、1・4でおフィンフィン(=フィンレー)とIWGPタッグに挑戦して、1・5でぴっぴとIWGPジュニアタッグに挑戦しますよ」

 挑戦の舞台をドーム決戦翌日の来年1月5日大田区総合体育館大会に指定し、タイトルマッチ2連戦を一方的に予告。何とも破天荒な野望を抱くヒロムが、今年も階級の枠を飛び越えてタッグリーグの主役となる。