米国・AEWのPPV「FULL GEAR」(ニュージャージー州ニューアーク)が22日(日本時間23日)に放送され、AEW統一王者オカダ・カズチカ(38)と、新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=30)の「ドン・キャリス・ファミリー」に、大きな亀裂が入った。

 同じユニットながらオカダと竹下は反目し続けてきた。タッグ戦では連係が取れない状況が続くが、この日はドン・キャリスの指名でオカダが竹下、エチセロと組み、マスカラ・ドラダ&ミスティコ&ネオンのルチャ勢が持つ6人タッグのCMLL世界トリオ王座に挑戦した。ところが、自身がドラダとの一騎打ちに勝利して挑戦権を得たにもかかわらず、オカダは竹下&エチセロと入場せず、姿を見せなかった。

 数的不利の状況に竹下とエチセロは試合前に奇襲を仕掛け、エチセロがイス攻撃でミスティコの右腕を破壊して試合から離脱させる。ゴングが鳴ったところで、高級スポーツカーに乗ってオカダが会場入りした。王座戦にまさかの〝遅刻〟に、竹下はあきれ顔だ。オカダは格の違いを見せつけるかのように、試合中に花火が上がる中でド派手な入場を果たした。

 しかもリングインと同時に竹下とにらみ合う。エチセロの仲裁も聞き入れず、握手と見せかけ中指を突き立てた。2人がモメていると、右腕の治療を終えたミスティコが試合に復帰。ファミリーは防戦一方となる。おまけにオカダは竹下を助けに入るフリをして、背中にパンチを浴びせ場外に放り投げて、満面の笑みを浮かべた。

 竹下はネオンにフィニッシュのレイジングファイヤーを狙うが、オカダは割って入って決めさせない。続けてドラダにレインメーカーをかわされ、竹下に誤爆してしまう。それでもオカダは笑顔…。もはや仲間割れの状態では勝てるわけがなく、最後はエチセロがミスティコにラ・ミスティカを決められ王座取りに失敗した。

 2人のいがみ合いはバックステージでも続いた。インタビュー中にオカダは「竹下のせいで負けたんだ」と言うと、竹下も「遅れてきやがったくせに!」と遅刻を非難した。ここでキャリスが「オカダのせいにする必要はない」とし、オカダは保持するコンチネンタル王座をかけたリーグ戦「コンチネンタル・クラシック(C)」で、王座防衛に専念しろという。

 ここでIWGPベルトを肩に竹下は「OK、じゃ俺も出る」とオカダとの対戦を狙ってコンチネンタルC参戦を表明。さらにはこの日、ノールール戦でマーク・ブリスコに敗れてTNT王座から陥落した仲間のカイル・フレッチャーも「俺が助けを必要とした時お前ら、どこにいた?」となじり、援護しなかったオカダ、竹下と対決するためリーグ戦に出場するという。

 オカダは「お前がカイルに何をしたか見ろよ。全部お前のせいだ」と竹下に言い放ったが…。オカダのベルトをめぐり、強固な絆を誇ってきたキャリス・ファミリーに不穏なムードが漂っている。