米国・AEWの「DYNAMITE」&「COLLISION」3時間スペシャル(マサチューセッツ州ボストン)が、19日(日本時間20日)に放送され、AEW統一王者のオカダ・カズチカ(38)が、CMLL世界トリオ王者のマスカラ・ドラダに快勝。「ドン・キャリス・ファミリー」にタイトル挑戦権をもたらすも、まさかの展開が待っていた。

 トニー・カーン社長により、この試合は「ダブル・ジョパディー戦」と認定された。オカダが勝てばファミリーがCMLL世界トリオ王座への挑戦権を獲得。ドラダが勝利した際には、メキシコCMLLの雄がAEW統一王座に挑戦できる。一方でオカダは、新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)との不仲が続いている。

 試合前には、竹下の相棒でTNT王者カイル・フレッチャーがPPV「FULL GEAR」(22日=日本時間23日、ニュージャージー州ニューアーク)で挑戦を受けるマーク・ブリスコとインタビューを受けていたが、オカダがエチセロとともにブリスコを急襲。フレッチャーがオカダに謝意を伝えると統一王者は「竹下がやらないから喜んでやったんだ」といい、「プロトオカダ!」と叫んで去っていった。

オカダ・カズチカ(手前)にトペ・スイシーダを浴びせるマスカラ・ドラダ ©All Elite Wrestling
オカダ・カズチカ(手前)にトペ・スイシーダを浴びせるマスカラ・ドラダ ©All Elite Wrestling

 ダブル・ジョパディー戦ではドラダに声援が集まり、オカダには何と〝Bワード〟チャントも飛んだ。それでも統一王者は涼しい顔で笑みを浮かべ、変型ネックブリーカー、ダイビングエルボー弾をドラダに叩き込んでから、観衆に中指式レインメーカーポーズを決めてみせた。ドラダにレインメーカーをかわされ逆襲の空中弾を浴びるも、コーナーからの雪崩式ウラカンラナをパワーボムで切り返す。レインメーカーはまたもかわされたが、ドロップキックから何とレイジングファイヤーで叩きつけた。竹下の必殺技を初披露すると、とどめのレインメーカーで3カウントを奪った。

 これでキャリス・ファミリーが、ドラダ&ミスティコ&ネオンの持つCMLL世界トリオ王座に挑戦することが決定。ドン・キャリスは実況席から22日のPLE「FULL GEAR」の「サタデー・トレイルゲート・ブロウル」で王座戦が実現すると発表した。ファミリーから「オールスターチーム」がトリオ王座戦に出場するとし、オカダ、ルチャ戦士のエチセロに加えて…「KONOSUKE TAKESHITA!」と、〝ジ・アルファ〟の名を呼んでみせた。

 オカダは不仲の竹下とのタッグ結成に。明らかに不満げな表情。2人のコンビでは連係が機能せず、10月のAEW世界タッグ王座戦でも王者ブロディードに敗れた。オカダはキャリスに不満を述べるも、キャリスとエチセロに笑顔で促されたが…。新日本の来年1月4日東京ドームでオカダは棚橋弘至の引退試合、竹下は辻陽太とのダブルタイトル戦が控えるが、主戦場ではきな臭すぎる空気が流れたままだ。