来年3月に行われるWBCの第6回大会に向けた強化試合が16日まで東京ドームで行われ、今回招集された野手の最年長は岡本和真内野手(29=巨人)だった。普段は人を食ったような独特なキャラクターだが、実は他球団の後輩選手たちへの面倒見もよく日本球界の〝兄貴分〟となっている。
前日15日の第1戦は1打席で交代、この日は代打で出場して四球を選んでお役御免。快音こそ響かせられなかったものの、若き侍戦士の中で周囲に与える信頼感は群を抜いていた。
今オフはポスティングシステムでMLB球団への移籍を目指す一方、WBC参戦には前向きで、2023年大会の優勝メンバーの一人が加われば井端ジャパンにも追い風が吹きそうだ。ただ、責任感が強い半面、見た目には分かりづらい〝不思議キャラ〟。それでも後輩たちからの人望は厚い。今年1月の自主トレで初めて岡本に〝弟子入り〟した広島・二俣翔一内野手(23)は、ともに汗を流すだけではない万全な〝アフターケア〟を証言している。
敵同士となるシーズン中はさすがに会話はグラウンドでのあいさつ程度だったというが、オフに入った10月以降は一変。岡本の「今年どうだった?」との「LINE」から交流が再開し、打撃に関する悩みを長文で送ると、すぐさま「動画を送ってみて」と返信が来たそうだ。
そして、二俣が自主トレの時とは異なる打撃フォームでマシンの球を打つ動画を送信すると「僕が送った文よりもさらに長い文章で具体的な技術的なポイントとか…」と事細かに助言を送ってくれたという。多忙な身でありながら親切なメッセージ。二俣が「本当にありがたいです。来年、自分がしっかりと一軍で活躍することでお世話になった恩を返したい」と大感激したことは言うまでもない。
球団の垣根を越え、後進育成にも一役買っていた岡本。来季はどこのユニホームを着ているか分からないが、弟子たちがいつの日かWBCの舞台に立つかもしれない。












