阪神の秋季キャンプが7日に第2クール2日目を迎えた。高知・安芸市営球場で行われた午前の練習で選手たちはキャッチボールや投内連係、ブルペン投球など通常メニューを消化。その一方で午後には思わず目を引く〝珍トレーニング〟が登場した。

 サブグラウンドに一部の投手陣が集合すると、2024年育成ドラフト1位ルーキー・早川太貴投手(25)、大卒2年目・津田淳哉投手(24)らが、外野手さながらに高々と舞い上がるフライを必死に追った。

 大粒の汗を流しながら、マシンから放たれる打球を懸命にキャッチ。落球することも1度や2度ではなかったが、体力や下半身を強化するとともに、バランス感覚を磨いた。

 投手陣にとってはめったに見ることのない物珍しいメニュー。藤川球児監督(45)も思わず食い入るようにナインの一挙一動を見つめた。この秋季キャンプは今シーズン、主にファームで経験を積んできた若手選手が中心となっている。

 それだけに指揮官は「僕たちは関与していないんです。ファームのメニューなんで、そこまでは決めていないです…」と明かしながら「いいんじゃないですか、組織でメニューを決める担当者がいますから」と理解を示した。

 学生時代以来のメニューに悪戦苦闘した早川は「大学、社会人でやった記憶がないので、高校生ぶりだと思います。ほんとに捕れなくて難しかったです」と思わず苦笑い。それでも「今日はランメニューがありませんでしたが、これまで結構やっていましたし。トレーニングもしてきたのでキツかったですが、しっかり体力をつけていきたいですね」と充実感をにじませながら振り返った。

 来シーズン一軍定着を狙う若虎たちが珍メニューも交えた〝地獄の秋〟を乗り越え、飛躍を遂げる。