広島・新井貴浩監督(48)が指揮官に就任し、来季で4年目を迎える。2年連続でBクラスに沈んだチームは、4日に新たなコーチングスタッフを発表するなど新井体制を〝再強化〟。2018年以来のリーグVを目指し、宮崎日南市・秋季キャンプでリスタートを切っている。そんな新井鯉の中においてポジション再転向でレギュラー奪取を狙っているのが、来季で高卒6年目となる二俣翔一内野手(23)だ。
今年のオープン戦での猛アピールが新井監督の目にとまり、初の開幕スタメンも射止めるなど次代のレギュラー候補と目される一人。20年育成ドラフト1位で捕手としてプロ入り後、1年目から打撃面で光る要素をのぞかせた。2年目以降は三塁をメインに二遊間、外野手としてもプレー。今季も一軍で内野は二塁以外、外野も全ポジションで起用され、昨季に続いてユーティリティープレーヤーとして54試合に出場した。
そんな若鯉に、新井監督は再転向を指示。秋季キャンプでは捕手一本で汗を流している。次代の正捕手として期待を寄せるのは、現場だけではない。育成入団後に支配下契約を勝ち取り、着実に成長曲線を描く二俣にはフロント関係者も「先駆者に」と期待を寄せている。育成での獲得を始めた05年以降、赤ヘルではまだレギュラーにまで上りつめた野手は出ていない。「バッティングでは一軍レギュラークラスになれる可能性をこの2年で見せてきた。それだけに現在だけでなく今のウチのメンバー構成を考えて将来、毎試合に出られる可能性のあるポジションとして、監督も(捕手に)再転向を考えたのだと思う」(球団関係者)。
二俣も「入団した時は甲斐さんがソフトバンクにいて、入団会見では『甲斐さんみたいになりたい』って言ったのを覚えています。バッティングでも打てて、捕手としても守れて、試合に勝てるキャッチャーに」と述べ、あらためて目指す理想像に思いをはせている。
育成ドラフトが発足し、約20年が経過。草創期の巨人・山口鉄也(05年育成1位・引退)、近年ではソフトバンク出身の千賀滉大(10年育成4位・現メッツ)と甲斐拓也(同年育成6位・現巨人)ら他球団では育成出身の選手たちが努力の成果を実らせ、プロでも球史に名を残す存在になる事例は今や珍しくはなくなった。そろそろ赤ヘルも育成からの〝たたき上げ〟で一時代を築く野手を輩出したい。











