阪神・石井大智投手が25日の「SMBC 日本シリーズ2025」第1戦・ソフトバンク戦(みずほペイペイ)の8回二死から救援登板し、1回1/3を1安打無失点。2―1の1点リードというタイトなシチュエーションをゲームセットまで投げ切り、チームの勝利に大きく貢献した。
打者7人と対峙し26球。ひとつの投げミスも絶対に許されない鉄火場の中、右腕の集中力は極限まで研ぎ澄まされていく。出番は一打で同点に追いつかれてしまう8回二死二塁から。鷹ベンチがこの場面まで温存しておいた、とっておきの代打・山川がコールされると、虎サイドも石井の投入を決断。まずは「予定通りに」(石井)外角低めのクサいコースにボールを集中させ、敬遠ぎみに山川を歩かせる。
二死一、二塁。逆転の走者を出すリスクも背負ったが、次打者・野村勇を初球の150キロ直球で左飛に仕留めて3アウトチェンジ。普段はマウンド上で表情を出さない石井も、この瞬間は雄たけびを上げながら右の拳でグラブを叩いた。
自軍ベンチに戻ると「『もういっちょ行くぞ』と言われ」(石井)、イニングをまたぐ形で9回もマウンドに上がる。今宮を空振り三振、牧原を左飛に仕留め二死無走者までこぎつけたが、ここから柳田に中前打→周東のバットに捕手・坂本のグラブが当たったことが打撃妨害と判定され、二死一、二塁とピンチを広げた。
9回二死から訪れた再度の鉄火場に、場内の虎党も鷹党もヒートアップしたが、最後の打者となった柳町にはオール直球勝負を仕掛け、中飛に打ち取って勝負あり。大白熱の一戦は締めくくられた。
試合後の石井は「頌樹が初回に点を取られながらも、後の回をずっとゼロに抑えてくれたので」とドラフト同期でもあるこの日の勝利投手・村上(7回6安打1失点)をたたえる。当の村上も試合後の記者応対で「きょう一番シビれたシーンはどこでしたか?」と問われると「最終回で大智さんがしっかり抑えたところですね。いいものを見せてもらいました」と頼れるリリーバーに最大限の敬意を表した。
重要なシリーズ初戦でセーブ投手にもなった石井は「なんとか明日も勝てるように。そこでチームの力になれるように頑張りたい」と次戦に目を向け、球場を後にした。













