全日本プロレス22日の後楽園ホール大会で3冠ヘビー級王者の宮原健斗(36)が挑戦者の潮崎豪(43)を下し初防衛に成功した。

 宮原は、9月末でノアを退団し11日の埼玉・行田大会で王道マットに〝出戻り参戦〟した潮崎の挑戦を受諾しこの日の決戦を決めた。宮原は2015年に潮崎とのユニット「Xceed(エクシード)」で世界タッグ王座を奪取するが、潮崎の突然の退団で返上させられる憂き目にあっている。事前の会見では「〝出たり入ったりベルトを返上したりユニットを野放しにする男〟が…。お前に3冠ベルトを近づけたくねえんだよ!」と因縁の深さを語っていた。

 試合は両者一歩も譲らぬ大激戦となった。宮原は潮崎の豪腕ラリアートで振り抜かれるが3カウントは許さない。ひじ当てを外した2発目を起死回生のブラックアウトで迎撃すると、シャットダウン・スープレックスの体勢に入る。潮崎から裏拳とローリングラリアートで挽回を図られるが、これもブラックアウトで迎え撃った。最後はしっかりとクラッチを決めシャットダウン・スープレックス・ホールドで激闘に終止符を打った。

 試合後マイクを握った宮原は「出たり入ったりベルトを返上したりユニットを野放しにしたっていいじゃねえか!」とまさかの手のひら返しを見せた。「誰だそんなことを言ったやつはそんな小さいこと言ったやつの顔を見てみたいね」と笑うと会場からは健斗コールが巻き起こった。

「この全日本プロレスは誰のものでもないんだ! 全日本プロレスは強くてかっこよくてデカいヘビー級が集まるリングだ。潮崎豪、なかなか似合うじゃねえか」と言って潮崎をリングに呼び寄せると固い抱擁を交わした。会場からは惜しみない拍手と潮崎コールが送られた。

 その後、大会を締めようとする宮原は大森北斗から急襲を受けた。挑戦をアピールする北斗を宮原は「お前の最後の北海道での思い出作りに付き合ってやるよ。せいぜい地元で俺に負けるところを皆さまに見てもらうんだな」と挑発し受諾。11月3日の札幌大会での一騎打ちが決定的となった。