弱点を徹底強化し、雪辱を期す。日本ハムが来季の〝リベンジV〟に向け、今オフに「超巨大補強」を行う可能性が高まっている。チームは20日の「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第6戦(みずほペイペイ)でソフトバンクに1―2で惜敗。9年ぶりの日本シリーズ進出を逃した。悔しさを胸に来季5年目のリスタートを切る新庄剛志監督(53)率いるファイターズの面々に対し、球団側はさらに強固なバックアップ体制を整えつつあるという。
初戦から2連敗後の3連勝を飾り、勢いに乗ったものの文字通り「最後の最後」で力尽きた。悔し過ぎる敗戦に試合後の新庄監督も「あと一歩だったんですけどね」と唇をかんだ。それでもリーグ2連覇のソフトバンクを相手に大舞台でほぼ互角の戦いを繰り広げたこともあり、指揮官は「来年はまだまだ強くなるんで。ダントツで(リーグ)優勝して日本シリーズに行く準備をしていきます」。早くも来季に向け、力強く意気込みを語った。
そんな新庄監督の思いに球団側は今オフ、早くも最大級のサポートを行う用意があるという。その一つが今季露呈した弱点を補う「超巨大補強」だ。この日の試合後、指揮官は来季のチーム構想について「ソフトバンクが(今オフに)どんだけ補強してくるかね。そこはちょっと不気味なところはありますけど、ウチは今のメンバーで行きます」と苦笑いも浮かべながら現有戦力の底上げで「打倒ソフトバンク」を狙っている。
ただし、ソフトバンクは日本ハム以上に巨大戦力を誇り、資金もある。新庄監督が語った通り、ホークス側は今オフも手を緩めずさらなる補強を敢行しそうな雲行きだ。そこで日本ハムも負けじと積極的に補強を行い、新庄政権を後方支援する方針を固めている。補強の中心はシーズン序盤から脆弱さを露呈した「救援陣」だ。
CSファイナルでも第1、2戦ともに中継ぎ陣が崩れて敗戦。こうしたウイークポイントをフロント陣も無論把握しており、すでにレギュラーシーズン中からスカウトらがMLBや台湾プロ野球界に所属する有望投手を調査。球団幹部も水面下で現地に赴き、獲得する準備を進めてきた。これらの契約をまとめた上で今後は国内のFA選手や戦力外になった外国人および日本人選手らの動向にも注視しながら随時補強を進めていくという。
球団関係者の1人は「今年はシーズンを通して先発陣は奮闘したが、逆に救援陣が精彩を欠いた。リーグ優勝したソフトバンクとは、その救援陣の『差』が大きかったと言っても過言ではない。だからこそ今オフは国内外を通じて移籍市場に出ている投手、特に後ろ(中継ぎ、抑え)を任せられる投手の獲得に力を入れていく方針を固めている」と明言。
その上で「もう何人かは目星がついているようだ。幸い、シーズンを通して本拠地に大勢のファンが訪れてくれたこともあり、資金は使えるようだから。今の球団はチームを強くするためなら資金投入は惜しまない。ソフトバンクには、その点でも負けたくない気持ちが球団内にはあるので。今オフの補強は期待してもいいと思う」とも続けている。
選手の育成は着々と進み、若手が台頭する土台はできつつある。球団が本気で〝エスコンマネー〟を投じて「超巨大補強」に動くとなれば、残る弱点も十分に克服可能。今オフ、ファイターズのフロントが驚天動地の選手補強で、球界の話題を独占しそうな雲行きだ。












